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2024.10.04

奥田英朗【家日和】

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集英社文庫 お57-3
奥田英朗/著
出版社名 集英社
出版年月 2010年5月
ISBNコード 978-4-08-746552-5
(4-08-746552-7)
税込価格 682円

今そこに、あなたのそばにある、現代の家族の肖像をやさしくあったかい筆致で描く傑作短編集。

 

結構シンドイ話を読んでいたので、息抜きを兼ねて著者のユーモア小説を再々読。
前回・前々回は13年前と9年前だった。中身は完全に忘れているが、読んでいくうちにほぼ思い出した。

当時とは少し違う受け取り方が出来て、おかしかった。

一番好きなのは、【ここが青山】かな。妻が出来すぎているというか、主夫業に励む夫も嫌みがなくていい。
「おとうさんの かいしゃ とーさんしたの」と無邪気に言う息子が可愛い。

【家においでよ】は、今回も面白かった。こんなお城は、男でなくても憧れる。
あらためて、社会に出たら男性も自分の好きなことは出来なくなってしまうのだなと、多少同情の念が湧く。

最後の【妻と玄米御飯】は、著者ご自身のことではないだろうなと心配になってくる。直木賞作家だし。
しかし書いてあることは楽しく、あまりにも極端な健康志向は却って心身に悪いような気もする。

 

伊良部先生シリーズも読み直そうかなぁ。

 

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