よしもとばなな【ハゴロモ】
よしもとばなな/著
新潮文庫 よ-18-16
新潮社
572円
ISBN 978-4-10-135927-4
2006年7月 文庫/日本文学/新潮文庫
長い不倫の恋が終わったほたるは、彼と過ごした東京を離れてふるさとに戻ってきた。失恋の痛手を負いながら祖母の喫茶店を手伝う。
自由人の父、もっと自由な祖母。故郷は変わっていなかった。
幾筋も流れる川。川べりの自然。真っ暗な夜。
しかし数年前、この村は一人の黒い心をもった男に翻弄されていた。
そんな中、父と再婚していたかもしれない女性の娘(姉妹になっていたかもしれない娘)、「るみ」が面白い。
もう一人、偶然街で見かけた男性。どこかで会ったはずなのに思い出せない。
その男「みつる」は、体調を崩した母の介護のため、仕事を一時休んでアルバイト感覚のラーメン屋をしていた。
「みつる」の父は、団体で出かけたバスの事故で亡くなっていた。運転手が、自分もろとも客を巻き込んで崖から落ちたのだった。
必死で父が出かけるのを止めていた母は、この事故の後心身を病んでいく。
「るみ」や「みつる」と付き合っている内に、「ほたる」の心はゆっくりと回復していく。
今書きながら思ったのだが、登場人物の名前がほぼ平仮名だというのは、著者の何らかの意図があるのだろうか?
平仮名の名前は、柔らかな感じがする。
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