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2024.11.30

北村薫【中野のお父さんは謎を解くか】

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文春文庫 き17-13
北村薫/著 
出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-16-791780-7
(4-16-791780-7)
税込価格 748円

中野のお父さん、入院!

運動神経抜群の編集者・田川美希の毎日は、
本や小説にまつわる謎に見舞われ忙しい。
松本清張の「封印」作品の真実、
太宰治作品中の意味不明な言葉、
泉鏡花はなぜ徳田秋声を殴ったのか…….
そんな時は実家に行き、高校教師にして
「本の名探偵」・お父さんの知恵を借りれば親孝行にもなる!? 
愛されシリーズ第二弾。

解説=薮田由梨

 

今回も面白かった。
前回書かなかったが、表紙絵が益田ミリというのも、ポイントが高い。
あの、なんとも言えないとぼけた味が、本文とよくマッチしている。

解説氏も書いておられたが、

主人公の編集者・田川美希とその父《中野のお父さん》の二世代によって繙かれる「本」の数々は、多かれ少なかれ読者の中の記憶を刺激し、何かしらとリンクする。

まさにその通りで、自分にとってはどちらかというと「お父さん」の読書歴の方がより近い。

しかし太宰治と松本清張が同年生まれだったのにはビックリした。

 

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2024.11.29

「にっぽんのいろ日めくり」が来た

Iro 

「にっぽんのいろ日めくり」が届いた。

2025年の元旦は「青藍」。
雪を頂いた富士山は、やはり日本一の山だ。

青藍、「藍より青く」「藍は青より出でて藍より青し」。
藍染めによるの中でも 鮮やかな紫みのある 暗い青色  と説明書きにはある。
すがすがしい色だ。

 

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2024.11.28

【暮らしも仕事もうまくいく手帳&ノート術】

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TJ MOOK
出版社名 宝島社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-299-06095-2
(4-299-06095-4)
税込価格 1,320円

「書く」魔法で時間を生み出し、人生を楽しむヒントがいっぱいの1冊です。

 

またもや、この手の本購入。
しかし、楽しかったので良しとしよう。

トップは、表紙にもある波田美智子さんの手帳とノート。


「あした日記」というのが斬新で面白かった。
これは「あした」の出来事を、過去形で書くというもの。「こうなればいいな」を「こういう風にうまくいった」と書き切ってしまう。
すると不思議なことに、その通りになるのだとか。
ポジティブでいいなぁ。

他にも色んな立場の人たちが使っている手帳やノートがあった。
定番(?)のほぼ日手帳は少ししかなかったが、それもまた本書のユニークなところかもしれない。
手帳で完結ではなく、ノートを併用している人が多いのが特徴だ。

その中で惹かれたのが、1年間が1枚になった「クリエイターズダイアリー」というもの。蛇腹形式で上部は日ごとに区切られているが、下部はフリーで日をまたげた予定などを書き込むのに便利そうだ。

さっそくポチったのは言うまでもない。

 

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2024.11.27

からくれない

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今年の「にっぽんのいろ日めくり」11月18日は、「からくれない」だった。
漢字では「韓紅」と書く。

説明は『舶来の意味と  真紅の美しさが強調された  濃く染められた赤色」とあった。

ちはやぶる かみよもきかず
たったがわ
からくれないに みずくくるとは

で、仮名書きではお馴染みだが、漢字で書いたらまさにその通り、「韓・唐」の紅だ。「唐紅」とも書く。

 

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2024.11.26

原田ひ香【あさ酒】

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原田ひ香/著 
出版社名 祥伝社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-396-63670-8
(4-396-63670-9)
税込価格 1,760円

あたらしい朝に乾杯! 26歳で、派遣社員で、婚約破棄されて……。 失意の恵麻に希望の手を差し伸べたのは祥子だった。 

 

【ランチ酒】の続編だが、今度は見守り明けが朝なので【あさ酒】というわけだろう。

 

【第三酒 南池袋 ハンバーグ】がすごかった。

このお店のハンバーグもいいのだが、それよりは仕事の依頼にビックリした。

「パチンコ依存症」の女性が、見守り対象。
その対象者は、夫から100日の期限付で「パチンコ店に行かなかったら家に帰ってもいい」と言われて、強制的に別居させられている。
夫の両親が上京してきて、娘の世話をしてくれているという設定。
朝になるとどうしてもパチンコに行きたくなり、パートの時間の11時になる前、10までが見守りの時間だ。

「パチンコ依存症」の人のことは、つれあいの知り合いにいたので多少その暮らしぶりは知っていたが、本当におそろしい。
開店前の店の前で行列している人たちを見かけたこともあるが(そしてそんな場合は反対側の道を歩くが)、何人かは依存症なのだろう。

この一篇だけで、本書はおなかいっぱいになった。

 

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【ランチ酒】(22.03.22)

 

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2024.11.25

にっぽんのいろ日めくり

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今年も(来年用の)「にっぽんのいろ日めくり」カレンダーを頼んだ。

今年一年、毎日の色に非常に心癒された。

Twitterによると、毎年違う色のものもあれば、同じ色のもあるらしい。
同じ色でも、写真が違うのだとか。

着くのが楽しみだ。

 

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2024.11.24

藤ノ木優【アンドクター】

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角川文庫 ふ44-1
藤ノ木優/〔著〕 
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年1月
ISBNコード 978-4-04-112922-7
(4-04-112922-2)
税込価格 792円

新米医師×医者嫌いの非医師の成長を描く感動の医療ドラマ!

 

「アンドクター」と呼ばれる患者相談員の神宮司と研修医凪沙が、さまざまな患者の苦情に対処する話。

凪沙は患者に寄り添う医者になりたいという理想を持っているが、現実は厳しい。

採血は左腕でという思い込みから生じた結果が、最後まで尾を引く。

苦情を言う患者というのが、実際にありそうで怖い。

指導医からは患者相談員とは関わりをもつなと諭されたり、自分が思っていたのとは違う現場に戸惑うばかり。

一方の神宮司はなぜか医者嫌いで、凪沙に投げる言葉も辛辣だ。

こういう相談員というのは、実際の病院にもいるのだろうか?

患者の苦情と凪沙の気持ちがかみ合わない場面も多く、あまり入り込めなかった。

 

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2024.11.23

紅葉狩り??

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先日、恒例(?)の紅葉狩りに行ってきた。

昨年は斑鳩だったが、今年は3年前・一昨年と同じ勝尾寺へ。

実は本堂当たりから当地が見えるという情報があったのも、ここを選んだ理由の一つ。

しかし今年はいつまでも暑かったせいか、色づきは今ひとつだった。

 

ここは関西ではかなり有名なところらしく、土日は駐車場を予約する必要があるとか。20241121-130537

 

 

 

 

 

で肝心の「当地が見える」かどうか(自分は上までは行ってない)は、微妙だったようだ。
→ は息子が撮ったもの

 

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2024.11.22

夏川草介【スピノザの診察室】

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 夏川草介/著 
出版社名 水鈴社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-16-401006-8
(4-16-401006-1)
税込価格 1,870円

 

現役医師として命と向き合い続けた著者が到達した、「人の幸せ」とは。
累計340万部突破のベストセラーシリーズ『神様のカルテ』を凌駕する、新たな傑作の誕生!


雄町哲朗は、かつては大学病院で将来を嘱望された医師だった。
それが最愛の妹が若くして死に、残された息子隆之介と暮らすために職を辞し、今は地域の小さな病院で内科医として働いている。
その腕を惜しんだ先輩の大学准教授は、何かと気に掛けてくれる。

その先輩花垣は、米出張中に後輩に託した手術が心配で、こっそり観に行ってくれるよう哲朗に頼む。
手術着を着ていてバレなかったが、後輩の手術に的確な指示を与えた哲朗だった。というちょっと「ブラックペイン?」と似たところもあった。

哲朗の一日は、外来や病棟での仕事のみならず、週に何度かは往診にも出かける。
地域の人に信頼されたこういう病院こそ、本当に望まれているのではないだろうか。

この哲朗はまた、無類の甘いもの好きである。

「死ぬ前には長治郎餅を食べたい」などと言っている。
他にも、「矢来餅」や「金平糖」など、コロンと懐柔されてしまうのがかわいい。

 

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2024.11.21

ネコメンタリー

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フトしたきっかけで「ネコメンタリー」という番組を知った。
著名人の飼っている猫が主役の番組だ。

17日は、有栖川有栖さんだった。

立派な二匹のニャンコで、名前は「いく」と「たま」。
お住まい近くの生玉さんから取られた名前かな?
マンションにお住まいだと勝手に決めていたが、ペット可なんだろうか?

かなりマイペースなネコたちで(猫はそれが普通)、有栖川さんのパソコンの上に乗ったり、好き放題にしている。
またその様子をご覧になっている有栖川さんの表情もよかった。

たった5分の番組だが、何回か楽しまして頂ける。

 

画像は11年前の11月22日、飛鳥路にて。

 

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2024.11.20

北村薫【中野のお父さん】

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文春文庫 き17-10
北村薫/著 
出版社名 文藝春秋
出版年月 2018年9月
ISBNコード 978-4-16-791134-8
(4-16-791134-5)
税込価格 748円

新迷探偵コンビ登場!?
文芸編集者の娘と高校国語教師の父が、出版社の「日常の謎」に挑む!

 

これは、なかなかいい。

美希は、大手出版社に勤める編集者。独立して一人住まいをしている。

その美希が、会社や関わり合った作家さんたちからもたらされたちょっとした謎を解く話。
もっとも自分で解くのではなく、困ったら実家へ駆け込む。

実家の父は高校の国語教師で、美希の帰ってくるのを楽しみにしている。大変な読書家でもある。

その「中野のお父さん」が安楽椅子探偵を務める話。

たくさんの話が載っているのだが、残念ながら一つ一つが短いので、後に残るものは少なかった。
もっと、一つを引っ張ってくれてもよかったのに。

でも、謎解きではあるが殺伐としてなくてよかった。
著者の作品はそういう傾向のものが多いような気がする。もっと読んでみよう。

冒頭作【夢の風車】の、父と娘の「共作」(?)の話が好きだったかな。

 

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2024.11.19

裁断とスキャン

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月に10冊ほど、本をばらして裁断し、スキャンして画像にしている(「著作権法」上の例外にあたる行為です)。

その中で一番やっかいなのが、本をばらす作業だ。
文庫本は比較的容易だが、単行本の背中がしっかりしている本は、じつに解体しにくい。
カッターで少しずつ切れ目を入れておいて、数ページずつばらすのだが、その際にウッカリすると自分の指を切りかねない。
テーブルの上は、かなり傷がついてしまっている。

その後切り口をキレイにするために裁断して、スキャナに掛ける。

ScanSnapというすぐれもののドキュメントスキャナを使っているが、本によってはお行儀悪く飛び出してくるものもある。
早いが売りだが、本心はもうちょっとゆっくり吐き出してよと言いたくなる。

その画像をPDFにして、今度はテキスト化するという作業が待っているのだが、これは担当が別になっている。

 

画像は、そのScanSnap。

 

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2024.11.18

竹村優希【さくらい動物病院の不思議な獣医さん】

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双葉文庫 た-46-08
竹村優希/著 
出版社名 双葉社
出版年月 2018年6月
ISBNコード 978-4-575-52123-8
(4-575-52123-X)
税込価格 631円

東京・吉祥寺の外れにある、さくらい動物病院。動物にしか興味のない動物看護士・中村優生や、動物行動学を学ぶ院生・手塚とともに、亜希は今日も動物たちの悩みを解決する!?

 

「不思議な獣医」とのことだが、動物と話が出来る人はいる。しかも獣医だったら、いわば身内にまで隠すようなことではない。
その獣医亜紀は人間とのコミュニケーションが苦手。

動物看護士優生と大学院生手塚の恋のさや当ても、いわば想定内。
それにまったく気づかぬ亜紀は、いくら何でも鈍すぎる。

短編が六つだが、どれも同じような展開で、ことさら感動的でもなかった。
動物たちはいずれもかわいいが。

辛い話ばかり読んでいると一種の息抜きにはなるが、続けて読むほどのものではなかった。

本書も、表紙絵が今ひとつ。動物たちはいいのだが……。

 

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2024.11.17

ひらかた万博 東海道五十七次整備400年記念イベント

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ひらかた万博 東海道五十七次整備400年記念イベント

今年は東海道に最後の宿場が設置され400年となる年で、東海道には「京への五十三次」と共に「大阪への五十七次」も併存していたことを知っていただくイベントとのこと。

今日は各宿場の名産品やなどのお店やキッチンカーも出るらしい。
先日タモリさんも訪れたことだし、賑わえばいいな。

 

画像はイベントのお知らせ

 

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2024.11.16

藤ノ木優【あしたの名医2―天才医師の帰還―】

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新潮文庫 ふ-61-1
藤ノ木優/著 
出版社名 新潮社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-10-104651-8
(4-10-104651-4)
税込価格 880円

現役医師が描く、興奮と感動の医学エンターテインメント。

 

【あしたの名医】続刊

伊豆のおいしい食べ物をからませた、過酷なお仕事小説。

今回は冒頭から、そのおいしい食事で始まった。
シーズンではない伊豆で、地元民だけが味わえる至福の時間。なんともため息の出そうな食事。

そこへ、新しい医師が着任するとの話が。
彼はどうやら、塔子の同期らしい。天才と言われているだけあって、本来なら透など「雲の上の人」として仰ぎ見る存在だ。
実際にやってきたその医師海崎は、まったく空気を読まない発言をするし、手術の場にもズカズカと入っていくばかりか、三枝院長を「善ちゃん」と呼ぶ。

戸惑う衛だが、塔子の口添えで指導医になってもらえることになった。

もう一人、研修医としてやってきたゆめには、イライラさせられっぱなしだった。

リアルな描写も多く、少し引き気味になったが、貴重な記録とも言えた。

 

表紙絵は、やはり中身にそぐわないと思う。

 

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【あしたの名医】(24.11.08)

 

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2024.11.15

クリスティの本

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今、【古本食堂】を再読している。続編である【古本食堂2】を読んでいるうちに、読み返したくなったのだ。

その中で、女子大生美希喜がクリスティで好きな本を聞かれて、マープルシリーズが好きだと言っていた。
そのついでというか【春にして君を離れ】と【茶色の服の男】も好きだと。

この二冊は、自分も大好きだ。

【茶色の服の男】はどちらかというとスパイ物に近い。自分が読んだときは確か【茶色の服を着た男】というタイトルではなかったか。

【春にして君を離れ】は、ロマンス物に分類されるかな。

どちらも再読したくなった。

 

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【古本食堂】(24.02.06)

 

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2024.11.14

太田忠司【もっとミステリなふたり】

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幻冬舎文庫 お-5-4
太田忠司/〔著〕 
出版社名 幻冬舎
出版年月 2011年10月
ISBNコード 978-4-344-41740-3
(4-344-41740-2)
税込価格 755円

女優以上に美人かつ一瞥で人を竦ませる京堂景子警部補は難事件を数々解決。だが実際は、彼女の夫でイラストレーターの新太郎の名推理によるものだった——。

 

今回は少し趣向を変えたつもりか、新太郎が捜査陣と出会う。

新太郎が通うジムで起きた事件。
景子は会議で来られないので、部下二人が臨場してくる。
そこへ新太郎がヒントを与えるのだが、タイトルもズバリ【京堂警部補にしらせますか?】。

あとは前回と同様、景子が新太郎に相談して……。という展開で、さほど新鮮味はなかった。

 

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2024.11.13

ダルビッシュとエスコンフィールド

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ダルビッシュ有選手が二人の子息と共に、日本に帰国なさっていた。

最大の目的は、北海道のエスコンフィールドだった。

曰く

自分がお世話になった、大好きな北海道、北海道日本ハムファイターズを息子達に見て感じてもらいたい、と。

とのこと。

球団側もそれに応えて、

今や部外者である自分に空港への送迎だけでなく、エスコンフィールドHOKKAIDO内にある「TOWER 11」に泊めていただいたり、クラブハウス内に入れていただいたり、フィールドを使わせていただいたり、

と、至れり尽くせり。

それに対する感謝の言葉が、ダルさんのブログで語られている。

ダルと大谷、二人のハム時代の背番号は「11」。
その「11」を表したタワーや、二人の大きなパネルなど、二人とも円満に渡米したことの証でもある。

 

去年北海道へ行ったときは、息子だけが二日間試合を観に行っていた。
次回は自分も行ってみたいなぁ。

 

画像は、エスコンフィールドHOKKAIDO。

 

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2024.11.12

三浦哲郎【忍ぶ川】

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改版
新潮文庫 み-6-1
三浦哲郎/著 
出版社名 新潮社
出版年月 2016年3月
ISBNコード 978-4-10-113501-4
(4-10-113501-0)
税込価格 880円

読むたびに心の中を清冽な水が流れるような甘美な流露感をたたえた芥川賞受賞作である。

 

今回読もうと思ったきっかけが何だったか……。

主人公については、著者ご自身の家庭環境が投映されているようだ。その「私」と対照的な妻志乃の明るさに救われる。

短編集で、表題作【忍ぶ川】と【初夜】は連作。そのあとの【帰郷】【團欒】【恥の譜】も、続編と思われる。

何より、青森の自然の厳しさに打たれる。志乃を始めて伴って帰郷した際の、母の歓迎ぶりが美しい。その後の志乃のひたむきさにも惹かれる。

映画化にあたって一騒動あったのではなかったか。自分の中では加藤剛さん主演だったと覚えているが、観てはいない。

加藤剛さん、自分にとっては理想的な俳優さんだったな。

 

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2024.11.11

歯医者とタクシー

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今日は歯医者の検診日だった。

数日前から気になっていた歯は、やはり虫歯だった。次回検診前に、治療のための通院も必要になってしまった。

入る前にはタクシーがいたのだが、帰る頃にはまったくいなかった。
結局、30分ほど待つ羽目になる。

ようやく来たタクシーに乗り込んで、「永久に来ないのかなと思いました」などとアホなことを言うと、「最近(台数が)減りました」とのこと。
運転手さんも高齢化して、辞める人が多いのだとか。
そう言えばバス運転手も少なくなって、京阪バスも路線廃止や減便が相次いでいる。

運転手のなり手が少ないらしい。
一方で、職を求めている若者も多いのに。

ますます不便になるなぁ。

立って待っていたのがたたって、今日は腰が痛い。

 

画像は11年前の11月12日。市役所横にて。

 

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2024.11.10

【暮らしに役立つ かんたんマイノート&手帳術】

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 mizutama/著 
出版社名 エクスナレッジ
出版年月 2019年9月
ISBNコード 978-4-7678-2672-1
(4-7678-2672-1)
税込価格 1,650円

大人気のイラストレーターmizutamaさんが、
超簡単にできる、かわいいノート&手帳のつくりかたを伝授!

 

紹介文にある通り「かわいいノートと手帳」の作り方伝授本。

であるから、自分のように素っ気ない手帳づかいには、少々方向違いだった。
それでも、見ているだけで楽しくなる本だった。

とにかく、色々カラフルだ。
マーカーや色ペンでの書き込み、写真やメモの貼り付け、マスキングテープを駆使しての飾り等々。

面白かったのは、マステを使って「失敗」したことの上に貼り、なかったことにするというアイデア。
これくらいなら、真似してもいいかもしれない。

 

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2024.11.09

ブラタモリ つづき

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いよいよ、第五十六次の枚方へ。

タモリさん、ひらパーも、園長のこともご存じないんだ。
初枚方とのことだ。

最初はにぎやかな(というよりゴチャゴチャした)駅前から始まり、次第に東海道へ入っていく。
公園前近くまで行くと、今でも当時の面影があると思う。

残念ながら自分の居住範囲とは離れているので、あまり詳しくはない。

 

舟運が発達していたことから、宿場町としては下りはあまり利用されていなかったようで、この辺、タモリさん鋭い!「枚方宿はいらなかったのでは」と仰っている。

そう、かなり厳しい財政状態だったようで、そこで考えられたのが、三十石船の利用客に物を売ることで、その小舟を「くらわんか舟」という。
あまり上品ではない「くらわんか」と言いながら、櫂に食べ物を載せて供する。
この櫂に乗せて客に渡す方法を取った店が駅前にあって、現職時代はよく土曜日の昼食に利用していた。
息子も覚えているというから、ある程度長く営業していたのではないか。

とまれ、そうした工夫をしながら宿場町として乗り切ったということだ。

「鍵屋」へも、研修会でたまに行ったなぁ。

 

ちなみに、駅前がゴチャゴチャしているのは、京阪電鉄がここよりむしろ樟葉に目を向けていたからではないかな。
この私鉄を利用していた時期もあったが、その頃も枚方よりは樟葉を利用することの方が多かった。

 

画像は「鍵屋資料館」

 

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2024.11.08

藤ノ木優【あしたの名医】

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新潮文庫 ふ-61-1
藤ノ木優/著 
出版社名 新潮社
出版年月 2023年10月
ISBNコード 978-4-10-104651-8
(4-10-104651-4)
税込価格 880円

「ここは戦場ですよ。でも飯はうまいっすよ」

現役医師が、命の砦を守り抜く産婦人科医を描く。
感動のエンターテインメント! ときどきグルメ。

 

表紙から受けるなんとなくふんわりとした印象とは、まったく違った。
まさに紹介文にある通り、戦場だ。

北条衛は、東京にある大学病院から、その末端の「伊豆中央病院総合周産期母子医療センター」へ転勤を命じられた。
そしてそこの評判は、聞いた限りではまさにブラックだった。

恋人とも簡単には会えない日々がつづく。

だが、少ない人数でまさに命と向き合うスタッフたちは、生き生きとしている。
各章に出てくる食事が最高だ、これまた紹介文にある通りだ。

そして、衛はそうした医療が保たれるために、院長の深謀遠慮の「規則」があるのだと気づいていく。

 

 

 

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2024.11.07

ブラタモリ

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11月2日から三夜連続で「ブラタモリ」の放映があった。

「東海道53次」ならぬ「東海道57次」の54番目から57番目までを旅する。

と言っても、53次の終点である三条大橋から伸びているのではなく、少し手前の三叉路が「京へ行く道」「大阪へ行く道」と分かれていて、その「大阪へ行く道」を辿るのである。タモリさんは三叉路がお好きらしい。

これには徳川幕府の思惑があったのだとか。西から江戸へ行く大名たちが従来の53次を通ると今の京都市内を通ることになり、御所と接触しかねない。
それを案じた幕府が、大阪からは違う道を通るよう誘導したのだとか。

で、54次目は伏見、55次目が淀である。

伏見宿はかなり広い。そして淀には秀吉が立てた城がある。淀君の居城だったところだ。多分今は競馬場の方が有名だと思うが。

そして当地は56次目になるが、これは次回に。

 

画像は淀城の本丸石垣と堀跡。

 

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2024.11.06

原田ひ香【母親からの小包はなぜこんなにダサいのか】

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中公文庫 は74-2
原田ひ香/著 
出版社名 中央公論新社
出版年月 2024年8月
ISBNコード 978-4-12-207549-8
(4-12-207549-1)
税込価格 814円

野菜、お米、緩衝材代わりの肌着や靴下、ご当地のお菓子など。昭和、平成、令和――時代は変わっても、実家から送られてくる小包の中身は変わらない!?

 

久しぶりの、原田ひ香。

色々な「母からの小包」というより、さまざまな家族の形を描いてある。

多くは娘と母親との葛藤。
母の愛情が、娘にうまく伝わっていない例が多い。

母が届けるのは、荷物よりも自分の「想い」なのだろう。

 

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2024.11.05

手帳タイム

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時折Twitterで「手帳タイム」がトレンドに挙がってくる。

「手帳タイム」をハッシュタグに付けている人たちの手帳を見ることが出来る。

今さらだが、他人様の手帳を見るのは楽しい。
でも、このタグで挙がってくる方たちの手帳は、ほぼ例外なく美しいのだ。
つまり、色々デコってあるということだ。

なので、実際問題として、自分には参考にならない。何しろ、高校入学で「図画」がなくなったことに喝采していたくらいだから。

それでも、他人様の手帳を見るのは、超楽しい。

 

画像は「PAPERIDEAS ノート」。3月26日に購入しているらしいのだが、どこへ行った?

#手帳タイム

 

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2024.11.04

太田忠司【ミステリなふたり】

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幻冬舎文庫
太田忠司/〔著〕 
出版社名 幻冬舎
出版年月 2005年3月
ISBNコード 978-4-344-40616-2
(4-344-40616-8)
税込価格 755円

 

 妻は29歳、美貌の剛腕刑事。料理の得意な夫は21歳、ハンサムかつ名推理で妻を支える気鋭のイラストレーター。京堂夫妻が難事件を一挙解決! 

ちょっと変わった安楽椅子探偵もので、ひきつづき太田忠司をば。

京堂景子は、愛知県警捜査一課の警部補。
その景子は、職場では「鉄女」だとか「氷の女」と呼ばれている。
部下に対する容赦ない叱責は、だれをも恐れさせている。

そして七歳年下の夫新太郎は、デビューして間もないイラストレーター。
この夫が、景子の話を聞いて推理する、という趣向。

表題作【ミステリなふたり】というタイトルが、最初と最後に出てくる。

最後の方では、二人のなれそめが語られる。
ちょっとミスリードを匂わせるところもあるが、冒頭の方で、ちゃんと弟の存在は明かしている。
忘れていなければ、引っかかりはしないだろう。

普通の短編集よりは一つずつが短くて、サラッと読める。
あと二冊あるらしい。

 

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2024.11.03

太田忠司【僕の殺人】

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徳間文庫
太田忠司/著 
出版社名 徳間書店
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-19-894210-6
(4-19-894210-2)
税込価格 726円

五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。作家の母親は自室で縊死(いし)していた。夫婦喧嘩の末、母が父を階下に突き落とし自死した、それが警察の見解だった。

 

著者のデビュー作だという。
【名古屋駅西 喫茶ユトリロ】シリーズから一転(というか、こちらが先だが)、タイトルからして怖い本だ。

僕こと祐司の自分探しの旅かもしれない。

両親をいっぺんに失い、自らも記憶障害を抱えている祐司。
叔父の家に同居し、従姉妹の泉は同学年だ。

そこにフリーライターを名乗る人物が現れることによって、祐司の暮らしは翻弄される。

随分ひどいいきさつがあったのだが、結局「僕」は自分探しを完成出来なかった。

僕はこの事件の犠牲者であり、加害者であり、探偵であり、証人であり、最後は謎解きのトリックでさえあった。

結局、「僕は誰なのか」という問いに答は与えられたものの、僕の中では決してスッキリしたとは言えないだろう。
だが、泉が全くの他人であってよかったなと思う。

叔母の脳天気な無節操ぶりには、登場のたびにいらついた。

 

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2024.11.02

10月の読書メーター

10月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3813
ナイス数:1655

みかんファミリーみかんファミリー感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-a80797.html
本当に信頼しあえるなら、こんな家族の形もいいなぁ。
読了日:10月31日 著者:椰月美智子


名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く (ハルキ文庫)名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは食べながら謎を解く (ハルキ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-826913.html
シリーズも3巻目で、ますます名古屋めしの紹介が増えてきました。小倉トーストは、また食べましょう!
読了日:10月30日 著者:太田忠司


国道食堂 1st season (徳間文庫)国道食堂 1st season (徳間文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-3a76a2.html
こんな食堂があればいいなとは思いますが、実際にはかなり引いてしまうでしょうね。
読了日:10月28日 著者:小路幸也


ミトンとふびん (幻冬舎文庫)ミトンとふびん (幻冬舎文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-00c46f.html
世界中の都市を舞台にした、6つの短編集です。「珊瑚のリング」が一番好きです。
読了日:10月26日 著者:吉本 ばなな


ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 8 (集英社オレンジ文庫)ホテルクラシカル猫番館 横浜山手のパン職人 8 (集英社オレンジ文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-bc09e0.html
途中小さな事件を挟みながらも、最終巻らしいハッピーエンドでした。
今回は要の活躍が見ものでした。
読了日:10月24日 著者:小湊 悠貴


ハゴロモ (新潮文庫)ハゴロモ (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-820b2b.html
何だか時間がゆっくりと流れて行くような気持ちになりました。
読了日:10月22日 著者:よしもと ばなな


ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)ぐりとぐら [ぐりとぐらの絵本] (こどものとも傑作集)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-490702.html
「子どもの絵本」というだけじゃない、本当に心温まる名作です。あらためて、楽しみました。
読了日:10月20日 著者:なかがわ りえこ


夜空に泳ぐチョコレートグラミー (新潮文庫)夜空に泳ぐチョコレートグラミー (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-b385b2.html
読み終わってからじんわりと浸みてくる本でした。
読了日:10月19日 著者:町田 そのこ


レモンタルト (講談社文庫 な 76-3)レモンタルト (講談社文庫 な 76-3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-5c7818.html
「長野まゆみ」ワールド全開というところでしょうか。いえ、著者については【鳩の栖】を読んだだけなのですが。
読了日:10月16日 著者:長野 まゆみ


来たよ! なつかしい一冊来たよ! なつかしい一冊感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-df16ec.html
50名の選者は存じ上げない方も多かったのですが、選ばれた本はお馴染みのものが多数ありました。
読了日:10月14日 著者:


鳩の栖鳩の栖感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-79013b.html
再読。水琴窟と、鳩の絵と。その鳩の絵が見える部屋で病床生活を送っている友人。
しかし彼のことは、結局何もわからないままでした。
余韻が残るというよりは、物足りなさが勝ちました。
読了日:10月13日 著者:長野 まゆみ


銀座「四宝堂」文房具店 (4) (小学館文庫 う 15-5)銀座「四宝堂」文房具店 (4) (小学館文庫 う 15-5)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-fc1bbf.html
ずっとやきもきさせられていた硯と良子に進展がみられてよかったです。これで最終回でしょうか。
まだまだ色々な文房具を紹介して頂きたいものです。
読了日:10月12日 著者:上田 健次


きのう何食べた?(23) (モーニングKC)きのう何食べた?(23) (モーニングKC)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-19aaac.html
久しぶりに原作を読みました。
四人の中で一番年長のシロさんは、還暦を迎えてしまいます。
職場からは花束を貰ったシロさんですが、ケンジは何やら企んでいるようです。
それが、「還暦おめでとうサプライズパーティー」だけでなく、二人の結婚式だったのです。
表紙絵の意味がわかりますね。
読了日:10月09日 著者:よしなが ふみ


十津川警部「目撃」 (角川文庫)十津川警部「目撃」 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-379164.html
【十津川警部とたどるローカル線の旅】を読んで、購入した本です。秘境の温泉宿から見えるトロッコ列車を、見てみたいものです。
読了日:10月06日 著者:西村 京太郎


家日和 (集英社文庫)家日和 (集英社文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-42994a.html
再々読です。ちょっと辛い本を続けて読んでいたこともあり、本書のようなほのぼの系を読みたくなったのでした。
内容は忘れていましたが、読んでいるうちに思い出せました。
【ここが青山】は、年を経て読むと、また新たな感懐があります。【家へおいでよ】も楽しかったです。
読了日:10月04日 著者:奥田 英朗


コモンプレイス手帳のつくりかた(アイデアを書き留めて日常をワクワクさせる)コモンプレイス手帳のつくりかた(アイデアを書き留めて日常をワクワクさせる)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/10/post-9c279b.html
手書きの情報整理術が見直されてるとのことで、何でも書き込んで雑多になりがちな手帳が見返しても判りやすいように工夫できるかも、です。
読了日:10月02日 著者:MiiCHOS

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2024.11.01

ヤモリ

 20111101-103305

夏の間毎晩来ていたヤモリ君が、10月に入ってからは来なくなった。

それが3日程前に一度と、昨夜も来ていた。
何だか夏に来ていたのより小さいような気がするが、今年生まれた子かな?

キッチンの窓ガラスに張り付いているのだが、そこへ蛾がやってきた。
必至で追いかけるヤモリ君、サラッと逃げる蛾。

何だか、蛾におちょくられているような感じだった。

そう言えばニャムちゃんも、よくツバメにからかわれていたなぁ。

 

画像は13年前の11月1日、郡上八幡にて。

 

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