北村薫【中野のお父さんは謎を解くか】
文春文庫 き17-13
北村薫/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2021年11月
ISBNコード 978-4-16-791780-7
(4-16-791780-7)
税込価格 748円
中野のお父さん、入院!
運動神経抜群の編集者・田川美希の毎日は、
本や小説にまつわる謎に見舞われ忙しい。
松本清張の「封印」作品の真実、
太宰治作品中の意味不明な言葉、
泉鏡花はなぜ徳田秋声を殴ったのか…….
そんな時は実家に行き、高校教師にして
「本の名探偵」・お父さんの知恵を借りれば親孝行にもなる!?
愛されシリーズ第二弾。
解説=薮田由梨
今回も面白かった。
前回書かなかったが、表紙絵が益田ミリというのも、ポイントが高い。
あの、なんとも言えないとぼけた味が、本文とよくマッチしている。
解説氏も書いておられたが、
主人公の編集者・田川美希とその父《中野のお父さん》の二世代によって繙かれる「本」の数々は、多かれ少なかれ読者の中の記憶を刺激し、何かしらとリンクする。
まさにその通りで、自分にとってはどちらかというと「お父さん」の読書歴の方がより近い。
しかし太宰治と松本清張が同年生まれだったのにはビックリした。
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