原田ひ香【あさ酒】
原田ひ香/著
出版社名 祥伝社
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-396-63670-8
(4-396-63670-9)
税込価格 1,760円
あたらしい朝に乾杯! 26歳で、派遣社員で、婚約破棄されて……。 失意の恵麻に希望の手を差し伸べたのは祥子だった。
【ランチ酒】の続編だが、今度は見守り明けが朝なので【あさ酒】というわけだろう。
【第三酒 南池袋 ハンバーグ】がすごかった。
このお店のハンバーグもいいのだが、それよりは仕事の依頼にビックリした。
「パチンコ依存症」の女性が、見守り対象。
その対象者は、夫から100日の期限付で「パチンコ店に行かなかったら家に帰ってもいい」と言われて、強制的に別居させられている。
夫の両親が上京してきて、娘の世話をしてくれているという設定。
朝になるとどうしてもパチンコに行きたくなり、パートの時間の11時になる前、10までが見守りの時間だ。
「パチンコ依存症」の人のことは、つれあいの知り合いにいたので多少その暮らしぶりは知っていたが、本当におそろしい。
開店前の店の前で行列している人たちを見かけたこともあるが(そしてそんな場合は反対側の道を歩くが)、何人かは依存症なのだろう。
この一篇だけで、本書はおなかいっぱいになった。
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【ランチ酒】(22.03.22)
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