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2024.12.31

ねこまき【ねことじいちゃん 2】

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メディアファクトリーのコミックエッセイ
ねこまき/著
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2016年4月
ISBNコード 978-4-04-068362-1
(4-04-068362-5)
税込価格 1,210円

 老妻に先だたれ、猫のタマと二人暮らしの大吉じいちゃん。猫と老人だらけの島でひとりと一匹が繰り広げる、四季折々を優しい筆致で叙情性豊かに描きます。

 

読んでいたのに、書いていなかった。

じいちゃんは76歳、ばあちゃんは71歳で亡くなっている。早すぎ!
息子50歳と、その奥さん、娘(じいちゃんの孫娘)26歳も登場。人の良さそうな息子夫婦にホッとする。

漁場のある小さな島での、色々な出来事。住民すべてが知り合いで、それぞれの家庭事情もよく知っている。

ある意味鬱陶しい部分もあるが、懐かしい気もする。

じいちゃんの子どもの頃や若い頃の話(東京オリンピックがあった)など、こちらの気持ちもついその頃にもどる。

飼い猫たまが帰らないときは必死に探し、それでも帰ってきたら猫に翻弄されているじいちゃん。

 

関連記事

【ねことじいちゃん】(16.06.17)

【ねことじいちゃん 8】()

 

 

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私設「今年のベストスリー」涼の場合

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ちょうど28日の朝日新聞読書欄は、書評委員たちの「今年の3点」だった。

その中で朝日の担当記者が【旅する練習】を1位に挙げておられたのが、嬉しかった。

 

さて、「今年のベストスリー」涼の場合です。

■1位 【夜間飛行】サン=テグジュペリ

■2位 【旅のつばくろ】 沢木耕太郎

同率2位 【逆ソクラテス】伊坂幸太郎

■3位 【海と薔薇と猫と】加藤剛

このお題を聞いたのは12月11日だったので、その後読んで良かったものを追記。

【命の砦】夏川草介

 

 

来年は、もっともっと読みたいなぁ。多分、読めるようになると思う。

 

関連記事

【命の砦】(24.12.27)

【夜間飛行】(24.05.20)

【旅のつばくろ】(23.12.26)

【逆ソクラテス】(23.08.01)

【海と薔薇と猫と】()

 

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伽古屋圭市【猫目荘のまかないごはん 夢とふっくら玉子焼き】

Photo_20241231114201角川文庫 か95-2
伽古屋圭市/〔著〕
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-04-115159-4
(4-04-115159-7)
税込価格 814円

満開の桜の中、古びた下宿屋「猫目荘」にやって来た結芽の心は重い。念願の漫画家になったものの、ヒット作を出せず、筆を折ろうと決意したのだ。
自分を信じたいすべての人に贈る、美味しくて勇気の出る物語

 

前回住民だった降矢が、大家になっている。

そこへやってきたのが、元まんが家の結芽。あえなく挫折して、傷心を抱えての転居だった。

しかしゆるやかな猫目荘は居心地がよく、同居人たちとのつかず離れずの関係も心地よい。

そんな中で、この猫目荘を知るきっかけになった中村から山行きを誘われる。

この山行きは、結芽にとって転記となる出来事だった。

そうこうしている内に、今や売れっ子となった友人から、出版社の編集者を紹介される。

果たしてこれが、結芽の次の一歩につながるのか?

 

 

関連記事

【猫目荘のまかないごはん】(23.10.08)

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2024.12.30

私設「今年のベストスリー」その3

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■Kさん

【幻夏】

【天井の葦】 太田愛著
 シリーズで、展開が面白いので「犯罪者」も読みたいです。

【祖母姫、ロンドンへ行く!】 椹野道流著
 祖母と孫娘の楽しい旅行記でした。

 

■Lさん

【望み】雫井脩介 角川文庫
・いじめで高校生が殺された後、行方不明となった息子が、犯人なのかそれとも第2の被害者なのか不明のまま、
 その父と母の葛藤の違いに考えさせられました。


【たゆたえども沈まず】原田マハ 幻冬舎文庫
・浮世絵を欧州に紹介した画商の話だと思って読み始めたのですが、ゴッホ兄弟の絆についても知ることができました。


【護られなかった者たちへ】中山七里 宝島社
・テキストデイジーの編集をしながら、悲惨な状況をやり過ごしました。
 生活保護の実態など、つらい話でした。

■Mさん

【なぜ東大は男だらけなのか」矢口祐人(集英社新書)
東大の男女比率は8:2。
日本の将来を憂え、日本を前進させるため、この男女比率の改革が必要。東大の副学長自身が訴える改革。
東大のジェンダーの歴史から、将来像までわかりやすい文章で訴えています。


【木挽町のあだ討ち】永井沙耶子(新潮社)
時代物はほとんど読まないのですが、直木賞受賞作で評判が良かったので読んでみました。
山本周五郎などとは違い、現代の私たち向けの時代小説といった感じです。
人間の細やかな心情や人情を描こうとすると、時代物がしっくりすると感じました。

【女の国会】新川帆立(幻冬舎)
この作家のデビュー作「元彼の遺言状」が、かなり話題になりドラマになったりもしましたが、私は、「なぜそこまで話題になるの?」という感じであまり好きではありませんでした。
しかし、「女の国会」は国会や地方議会に興味のない人にもわかりやすく描いています。
この作家らしく重たくならず、軽やかにミステリーを踏まえながら描かれ
スカッとした読後感を味わえます。

おまけ
【スピノザの診療室】夏川草介(文藝春秋)
「あの本読みました」というBSの番組で紹介され、京都が舞台、登場人物の名前が皆、日本酒の銘柄ということで
興味を持ち、テキストデイジーに取り上げていただきました。
身近でよく知っている場所が詳細に描かれ、また登場するお医者様たちが魅力的で、終末医療に関わる内容が多いのですが
重たくならず、じんわりと心に残る作品です。
ちなみに、映画化予定だそうです。

 

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【祖母姫、ロンドンへ行く!】 ()

【たゆたえども沈まず】()

【護られなかった者たちへ】()

【スピノザの診療室】()

 

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2024.12.29

私設「今年のベストスリー」つづき

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■Fさん

【新編 日本の面影】ラフカディオ・ハーン、池田雅之訳 角川ソフィア文庫
古き良き時代の日本の文化や伝統を、素直にそして自然に感じて理解していたとは。

■Gさん

【おまわりさんと招き猫】シリーズ 植原翠 マイクロマガジン社 ことのは文庫
ほのぼのしたお話で、ふふっと穏やかな気持ちになります。
お疲れの方は、良かったらぜひ。

■Hさん

ラノベですみません。

『薬屋のひとりごと』1~15巻
日向 夏 作 ヒーロー文庫

今年、アニメからはまってしまいました。
コミックも、ウェブ小説も有ります。(いろいろ、何でもあり)
来年、1月からアニメ2期が始まります。
気楽に読めて気分転換になます。

■Iさん

①【永遠と横道世之介】吉田修一 作 毎日新聞出版
3部作の完結編。世之介さんの言葉にうるうる…世之介さんにメロメロ…です。


②【八月の銀の雪】伊与原新 作 新潮文庫
地球の中心に降る銀の雪、深海に響くクジラの歌 等々、科学の知識を織り交ぜながら壮大な世界が展開されています。


③【そんなとき隣に詩がいます 鴻上尚史が選ぶ谷川俊太郎の詩】谷川俊太郎 鴻上尚史 大和書房
谷川さんの詩を紹介してくれている鴻上さんの文章に「なるほど~そっかぁ」と新しい気分になれます。

■Jさん

【猫を処方いたします。】1〜3 石田梓 PHP文芸文庫
表紙の可愛い猫のイラストに惹かれて手に取りました。猫たちの愛らしい姿が目に浮かび、にこにこしながら読み進みました。我が家に猫はいないので、猫との生活が想像できて楽しい読書となりました。

【すべての神様の十月】1〜3 小路幸也 PHP文芸文庫
心温まる短編集です。色々な神様が登場します。どの神様も人間ぽくて、もしかしたら私たちの日常に八百万の神様たちが溶け込んでいたりして...と想像してしまいました。

 

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【おまわりさんと招き猫】()

【猫を処方いたします。】()

 

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2024.12.28

私設「今年のベストスリー」

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「今年読んだ本のベストスリーは何ですか?」と、お仲間に尋ねてみた。

北村薫の【自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―】にヒントを得ての着想だったが、定例会で尋ね、それを書いて貰った。
書いた回答が無かった人もいるので、全員分は集まらなかったが、なかなか面白かった。

■Aさん

【天上の葦】 太田 愛著 角川文庫
テキストデイジーの修正作業をしながら読みましたが、話の展開が予想できず、引き込まれました。
主要な登場人物はもちろん、脇役ひとりひとりまで、いきいきと描かれていています。

【エンド・オブ・ライフ】 佐々涼子著 集英社文庫
ノンフィクションで、題名が気になったので読みました。
在宅医療を受ける人とその家族、看取りまで支える診療所の医療従事者・同行して取材する著者。
いろいろ考えさせられましたが、読後感は爽やかな本でした。


【生きるぼくら】 原田マハ著 徳間文庫
学生時代にいじめを受けてひきこもりになっていた主人公が、あるきっかけで農業に携わり、再生していく物語。
現実はこんなにうまくは行かないだろうと思いつつも、米作りの描写や認知症の祖母や周囲の人達との交流が面白く楽しく読めました。
以上です。

■Bさん

特に印象的だったのを1作。

【経済学の船出】安富 歩 (一月万冊)
経済に無知なので理解しやすいものをと思って、本に解説動画(10時間)付きというのを買って体験してみました。
文章では理解しにくいことをインターネット画面で話を聞くことによって少しはわかったように思います。
本を書く方は印税だけでは厳しいという事情もあるようですが、読む側も苦手なものに挑戦できるやり方だと思いました。

■Cさん

【方舟】 夕木春夫
【逆転美人】 藤崎翔
【地雷グリコ】 青崎有吾

■Dさん

【きのうのオレンジ】 藤岡陽子著
登山好きの父親、双子として育った兄弟、彼らを見守る母親の家族と回りの人々との心あたたまる生活、悲しく辛いこともあるが、爽やかな人間関係に、清々しさを感じました。

【飛族】 村田喜代子著

五島列島の小島に住む人の葬儀に、定期船で僧侶や近隣の島から人が集まるところから、物語が始まります。残ったふたりの老婆の暮らしは、空、海、魚、鳥との生活。国境を守っている人の生活、老婆たちの死に対する考え方に、とても過酷な生活なのに、ほっこりしたり、微笑んだりしてしまいました。

【あふれでたのはやさしさだった」 寮 美代子著

奈良少年刑務所に、入所している彼らに詩を書くことを教えて行きます。深刻な生活環境で育ち、「宿題って何?」と質問されます。自分の言葉を生み、それを認めてくれる人がいる。その繰り返しで、どんな人も変わっていくことができ、希望を感じることが出来ます。

■Eさん

【まいまいつぶろ】 村木嵐 著
 図書館で100番台の予約待ちをしていたところ、テキストDaisyの校正を拝命し、小躍りしながら作業に臨みました。
 虚弱体質で言語障害のある第九代将軍・徳川家重と彼の言葉を唯一理解した側近・大岡忠光、二人の絆を描いた作品。
 作業中は処理に追われてなかなか感情移入できませんが、江戸城を去る忠光を大手門で見送る家重の言葉に心射抜かれ、
 しばらく作業の手が止まってしまいました。

【護られなかった者たちへ】 中山七里 著
 過去の経験から二度と読まないと誓った著者の作品が校正の担当になってしまいました。
 生活保護の受給を扱ったものでかなり悲惨な内容の作品でしたが、作業しながら読んでいたため深手は負いませんでした。
「どんでん返しの帝王」と呼ばれる著者の術中にはまったので、これを機に他の作品も読んでみようかなという気持ちになっています。

【学力は「ごめんなさい」にあらわれる】 岸圭介 著
 ことばの大切さを、聞く・話す・書く・読む・解くの5つの面から具体的な事例を挙げて説明する「ちくまプリマー新書」の本です。
 思い当たることが多々あって、若い頃に出会いたかったと思いながら読みました。

 

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【まいまいつぶろ】()

【護られなかった者たちへ】()

 

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2024.12.27

夏川草介【命の砦】

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小学館文庫 な13-9
夏川草介/著
出版社名 小学館
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-09-407403-1
(4-09-407403-1)
税込価格 891円

病む人がいるなら、我々は断るべきではない。

コロナ禍の最前線に立つ現役医師(作家)が
自らの経験をもとに綴った、勇気と希望の物語。

 

ちょうど5年前の今頃から始まったパンデミック騒動を思い出す。

2020年は、まさに色々な意味で試練の年だった。

【スピノザの診察室】が京都の町医者を描いた作品だとすると、本書は脅威と戦った医師たちの群像劇だ。

消化器内科の敷島を一応中央に据えているが、大きな決断をした病院長を始め、いずれも自身や家庭を見つめながらも、未曾有の困難に立ち向かっていく。

当初中年の3人だけだった診療チームに、リスクが大きいといわれる60代の医師が加わる。
「疲れ切った肝臓医より、元気な内科医が入った方がいい」と。
また、家族の反対に遭って尻込みしていた若い医師も加わってくる。

このあたり、涙が出てくる。

敷島は折に触れ、長女が言った「お医者さんなのだから、病気の人を直すのが仕事でしょ」という言葉をかみしめる。

しかし彼らは「医師のつとめ」だから診療を続けるのではない。
「人間だから」なのだ。

 

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2024.12.26

中小企業分野調整法

Shanmeri

「中小企業の事業活動の機会の確保のための大企業者の事業活動の調整に関する法律」、略して「分野調整法」というのがあるらしい。
「中小企業者の経営の安定に著しい悪影響を及ぼす事態が生ずるおそれがある」商品ということのようだ。

豆腐など6つの商品が対象で、豆腐以外はいずれも飲み物だ。

シャンメリーのTweetで知った。

該当商品は、

豆腐
ラムネ (清涼飲料)
シャンパン風密栓炭酸飲料(シャンメリー等)
ポリエチレン詰清涼飲料(チューペット等)
びん詰コーヒー飲料(パレード等)
びん詰クリームソーダ(スマック等)
焼酎割り用飲料(ハイサワー、ホッピー等)

ということだ。

申請したら認められる制度で、他にも該当するものはないのだろうか?

 

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2024.12.25

Happy Christmas(War is over)

Christmas

クリスマスには、レノンの「Happy Chrismaas」を聞く。

今ほど、「Let's stop all the fight」という歌詞が身にしむ時はない。

そう、「Another year over (war is over)」だ。
そして、「A new one just began (if you want it)」。

If you want it.

War is over. If you want it.

 

画像は楽天市場から

 

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2024.12.24

Twitterのアナリティクス

Honsha

Twitterで自分のつぶやきがどれくらい見られているか確認するための、アナリティクス(で、いいのかな?)。

これまではクリックすると数を確認出来たのだが、いまは「やり直し」と出て、「やり直し」を押しても反応しない。
数字だけならクリックしなくても判るのだが、なぜだろうとふしぎだった。

どうやら、有料プランに加盟しないとダメなようだ。

その内、ブログをTwitterで共有することも出来なくなるかもしれないなぁ。

 

画像はサンフランシスコのTwitter本社

 

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2024.12.23

M1グランプリ2024

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毎年この時期になると、「M1グランプリ」が話題になる。

これまでさして興味がなかったが、朝日新聞21日付けBEの「フロントランナー」の登場者が、「令和ロマン」というコンビの一人だった。
昨年の優勝者だ。

あまり面白くなかったと息子は言っていたが、今年はそこそこ面白かったらしい。

彼は生放送ではなく録画を観るので、うっかり話題を振るとそれがネタバレになっているとかで機嫌が悪くなる。
そんなこと、知らんやん。

で極力話題にしないようにしていたのだが、今年の優勝者が二連覇という記事をチラッと見た。

TVERで見のがし配信をしていたので、その最終ラウンドだけ観てみた。

ふーん、面白いのだが、3組ともやたら騒々しい気がした。

「令和ロマン」のは、戦国時代へのタイムスリップで、一人が落語のように何役もの演じ分けをしているのが、ちょっと変わっていて面白かった。

 

画像は「令和ロマン」のお二人、公式サイトよりお借りしました。

 

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2024.12.22

原田ひ香【その復讐、お預かりします】

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双葉文庫 は-33-04
原田ひ香/著
出版社名 双葉社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-575-52816-9
(4-575-52816-1)
税込価格 814円

どうしようもない人生の不条理に直面する人々の悲喜交々を描いた、ユーモアと優しさ溢れる復讐劇が新装版となって登場!

 

表紙絵に、やはりなんとも言えない違和感あり。

愛する男に裏切られ、あげく職場を去らざるを得なかった美菜代は「凄腕の復讐屋」を尋ねるが、彼はセレブしか受け付けないというすげない返事。
それであきらめない美菜代は、押しかけ秘書となって所長の腕を盗もうとする。
この美菜代、ルックスは今ひとつだが、声美人である。また、秘書時代に培ったノウハウで、依頼人に対しても適切な応対をする。

惜しむらくは(?)、依頼人に感情移入してしまうことか。

色々な依頼人が来る。その度に所長である成海は、「復習するは我にあり」と嘯き、殆ど何もしない。この言葉は聖書にあって、「神様が復習するのだから何をしなくていい」という意味なのだとか。
首をかしげる美菜代だが、実際成海は何もしていないようでいて、チャンと解決している。

成海と小中高と同じだったという女性が現れてから、美菜代は彼のことを知る。

著者らしい、皮肉の効いた痛快な短編集だった。
中で、遺産関連の話が一番面白かったかな。

 

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2024.12.21

西村京太郎【赤い帆船 「十津川警部」シリーズ】

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光文社文庫 に1-134
西村京太郎/著
出版社名 光文社
出版年月 2013年3月
ISBNコード 978-4-334-76552-1
(4-334-76552-1)
税込価格 838円

8月4日、内田洋一を乗せた「マーベリックⅠ世号」は、11ヶ月間にわたる単独無寄港世界一周を終え、油壺に凱旋した。一人の無名の青年は、一躍、現代の英雄になった。一方、高校からの同級生、村上邦夫は、同じヨットマンとして、内田に先を越された嫉妬と羨望に苛まれていた。それから2ヶ月後、内田が殺された。だが、真犯人と目された男は、時間と距離の鉄壁のアリバイに守られていた――。

 

78巻もある「十津川警部シリーズ」の記念すべき第1巻ということで、十津川はまだ警部補だ。
そして本書で登場するのは、物語が4割ほど進んでから。

その頃には、内田を殺したかとみられる村上は、「赤い帆船」に乗ってタヒチへのヨットレースに参加中だった。

鉄壁のアリバイを、十津川がどう崩していくか。随分回り道もしたが、彼の最初の信念は揺らがない。

しかしあまりにもたくさんの人が死んでしまうのは、お手軽すぎる気がする。
中には事故のような不幸なものもあったが、これでは犯人は超悪人だ(実際そうなのだが)。

今回意外だったのは、十津川の上司が理解を示す人であったこと。
あの、いつも上ばかり見ている課長は、まだ登場していない。

このシリーズ、何冊か読んできたが、抜けているものを追いながら、ボチボチ埋めていこうかな。

 

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2024.12.20

【仕事も人間関係もうまくいく放っておく力】

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知的生きかた文庫 ま41-10
枡野俊明/著
出版社名 三笠書房
出版年月 2021年6月
ISBNコード 978-4-8379-8719-2
(4-8379-8719-2)
税込価格 748円

いちいち、気にしない、反応しない、関わらない。人生を“快適化”するヒント。



著者は、お寺の住職でいらっしゃる。合わせて、庭園デザイナーでもあり、大学のデザイン科の教授でもある。

その著者の解く「放っておく力」について、全編具体的な指針が書かれている。

目次を読むだけでほぼ内容が想像できるが、中身もちょっと添え物的な説明があるだけだった。

 

その目次とは、

1章 むやみに「関わらない」

2章 いちいち「気にしない」

3章 やたらに「反応しない」

4章 無駄に「疲れない」

5章 無理に「白黒つけない」

だった。

まさに、禅が教えてくれる、人生を“快適化”するヒントである。

 

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2024.12.19

「第22回 紅白歌合戦」(後半)を観る

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土曜日に続いて日曜日には後半の放映があったので、そのまま夜に観てしまった。

ちょっとショックだったのは、出場歌手は全員知っているのに、知らない歌が多かったこと。
ちょうどこの頃は娘が生まれて、職場・保育所と大変だった時期で、テレビなんて観ていなかったのだろう。

最後の方で、長谷川一夫が出てきたのにはビックリした。

時々指揮者が交代するのも、当時は普通だったのかな?
前半では平尾昌晃が、後半では古賀政男もご出場。あれ?誰の歌の時だったかな?もう忘れた。

出場歌手は、結構実力派が多かった印象を持った。

 

画像は7年前の12月19日、阪神高速かな?

 

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2024.12.18

午鳥志季【君は医者になれない】

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メディアワークス文庫 こ7-2
午鳥志季/〔著〕
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-04-914943-2
(4-04-914943-5)
税込価格 737円

医者に一番必要なものとは? 現役医師が描く感動の医療ドラマ!


舞台が膠原病内科ということで、非常に興味深く、また中身については有益だった。

かなり変わり者の医者漆原と、意外な素顔。という対比が面白い。
例によって、表紙絵に違和感あり。

血が怖い医学生は、果たして医者になれるのだろうか?
シリーズとして続きがあるようだ。

 

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2024.12.17

「第22回 紅白歌合戦」(前半)を観る

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札幌オリンピックを翌年に控えた1971年の「第22回紅白歌合戦」を観た。
14日(土)に放映されたものの「NHKプラス」版だ。

出場者の皆さん、若い、若い。

坂本九ちゃんの歌には、涙が出た。新婚早々で、柏木由紀子さんも舞台に上がっていて幸せそうだった。

五木ひろしと小柳ルミ子はいずれも初出場で、二人とも初々しい。両方の歌とも平尾昌晃の曲で、指揮も平尾だった。

藤圭子の声量は、やはりスゴいな。
バックコーラスが「内山田洋とクールファイブ」で、「おっ!」と思った。
前川清とは、この頃からの付き合いだったのかな?

今回は前半なので、西郷輝彦と舟木一夫の歌はあったが、橋幸夫は後半のようだ。
三人で太鼓を叩く場面もあって、御三家健在だった。

あれから53年、亡くなった方もおられる。
現在も活躍している方たちは、半世紀以上現役なのだ。スゴいなぁ。

日曜のひととき、楽しませて貰った。

 

画像は札幌オリンピック開会式会場の「真駒内公園屋外競技場」。

 

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2024.12.16

中山七里【テミスの剣】

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文春文庫
中山七里/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-16-790804-1
(4-16-790804-2)
税込価格 847円

ドンデン返しの帝王、渾身の大作!
若手時代に逮捕した男は無実だったのか?
鳴海刑事は孤独な捜査を始めたが…社会派ミステリーに驚愕の真実を仕掛けた傑作。

本書の一つのテーマが、「冤罪」である。

恫喝と懐柔による自白強要。ねつ造された証拠物件。
ひとたびバレた時の、組織ぐるみの隠蔽工作。

しかし、その中にあって「間違いは二度としない」と決意した刑事がいた。

警部補の渡瀬がその人だが、設定が強面というのではない方がよかった。
ドラマ化されていて、その主演が上川隆也というにはよかったのではないか?

もう一つのテーマ「死刑」に関しても、判事静の目を通して描かれる。

そして最後が、思いもかけない黒幕の登場。定番の「どんでん返し」だ。

 

本書の登場人物が他の本でも登場していることを、読了してから知った。

最後のシーン、静の孫円は【静おばあちゃんにおまかせ】の主人公だし、本書ではほんの端役だった葛城も、そちらでは準主役だった。

 

関連記事

【静おばあちゃんにおまかせ】(23.03.04)

 

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2024.12.15

東海道新幹線に女性専用トイレ 全列車に設置へ 今月から順次

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東海道新幹線に女性専用トイレ 全列車に設置へ 今月から順次

以前から思っていたことだ。

「ようやく」という気がする。
会館などで、今や男女共用のトイレなど、見かけることはない。駅でもそうだ。

しかし東北新幹線では、一つ大きめの個室があるが、そういうのはどうなるのかな?(東北新幹線も女性専用を作るとしての話だが……)

 

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2024.12.14

北村薫【自分だけの一冊―北村薫のアンソロジー教室―】

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新潮新書 345
北村薫/著
出版社名 新潮社
出版年月 2010年1月
ISBNコード 978-4-10-610345-2
(4-10-610345-1)
税込価格 748円

「先生、単に読むだけではない本の愉しみ方はありませんか?」「実は、とっておきの方法があります。それは……」

 

著者がカルチャースクールで三回に渡ってお話しになった時の記録をまとめたもの。

著者は自らをアンソロジストと名乗り、これまでも色々な作品を世に出してこられた。その範囲や、多岐にわたっていて、とても浅学のみでは全部を存じ上げない。
そしてほぼKindle版がないため、残念ながら読了したものはない。

本書の中では、自分だけのアンソロ-ジーを編むことを進めておられて、フト心が動いた。

著者のようなこだわりを持った素敵なものは出来ないが、それこそ【自分だけの一冊】を作ってみよう。

 

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2024.12.13

ダイアログノート

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この期に及んで、未だ来年の手帳・ダイアリーに悩んでいる。

そんな時に見つけたのが、この「ダイアログノート」だ。

サイズは縦140mm × 横90mm × 厚さ約4mm、重さは約38gと、使いやすい。
パスポートサイズよりは、やや大きい。
モレスキンと、ほぼ同じだ。

それなら無印良品の「パスポートメモ」もあるのだが……、パスポートサイズよりはやや大きい(縦が長い)というのがポイントかもしれない。

これとマンスリーのみの「タグボートプランナー」というのもあり、持ち歩きには最適だ。

問題は、どういう形で持ち歩くかだが……。

 

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2024.12.12

薬丸岳【罪の境界】つづき

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幻冬舎文庫 や-37-2
薬丸岳/〔著〕
出版社名 幻冬舎
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-344-43423-3
(4-344-43423-4)
税込価格 957円

決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる。衝撃のミステリー。

 

【罪の境界】(24.12.09)のつづき

もう一つ、本書のテーマに死刑制度についてがある。

犯人は、死刑にならないギリギリのところを計算して、犯行に及んでいる。
一方被害者にとっては、亡くなったのが一人であろうと多数であろうと関係ない。
被害者が極刑を求める気持ちもわかる。

しかし、死刑というのは国家による殺人でもある。
果たしてどんな極悪人であってもそれが赦されるかどうかという議論は、今も続いている。

「罪」の「境界」というのは何であるかも、大きなテーマだった。
「罪を犯してしまう側」と「踏みとどまる側」。その「境界」はどこにあるのだろう?

 

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2024.12.11

京阪バスが九州まで行ってる

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「ひらつー」に「京阪バスが九州まで行ってる」というのがあった。

これは動画で、路線バスを購入して運転して帰るというもの。神戸まで新幹線で京阪バスの中古車をお迎えに行って、九州の嬉野まで運転して帰ってきていた。

実際には九州へ渡ったところで終わっていたが。

見ていると、バスの乗客になった気分を味わえる。なかなか楽しい旅だった。

 

画像は、京阪バスのサイトからお借りしました。

 

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2024.12.10

北村薫【中野のお父さんの快刀乱麻】

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文春文庫 き17-14
北村薫/著 
出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-16-792294-8
(4-16-792294-0)
税込価格 803円

出版社の日常に潜む「謎」に挑む人気シリーズ第3弾!

 

相変わらず、お父さんの推理は冴えまくっている。

今回も、あまり知らなかった文芸界の裏側を垣間見ることが出来て、楽しかった。

【古今亭志ん生の天衣無縫】

小津安二郎の義理人情】

【瀬戸川猛資の空中庭園】

【菊池寛の将棋小説】

【古今亭志ん朝の一期一会】

お父さんは、よくまぁこれだけ本を保存しているのか。敬服に値する。

 

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2024.12.09

薬丸岳【罪の境界】

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幻冬舎文庫 や-37-2
薬丸岳/〔著〕
出版社名 幻冬舎
出版年月 2024年10月
ISBNコード 978-4-344-43423-3
(4-344-43423-4)
税込価格 957円

決して交わるはずのなかった人生が交錯した時、慟哭の真実が明らかになる。衝撃のミステリー。

 

紹介文の通りなのだが、事件で重傷を負った明香里もまた、辛い生き方をせざるを得なくなっている。
事件当日、自分の誕生日祝いを恋人航平とするため約束したレストランに赴いたものの、航平は急に入った仕事のために来られず、明香里は事件に遭遇してしまう。

航平を許せず、決して会おうとしない彼女は実家に帰るが、そこで母や弟を傷つけてしまい、家を出る。
埼玉のマンスリーマンションで暮らしはじめた彼女の隣に住むのは、母親に虐待されている少年だった。

航平は明香里の仕打ちにもあきらめることなく、そのマンションの違う部屋に住み始めて、何かと彼女のサポートをはじめる。

加害者小野寺、被害者明香里が出会った少年、ライターの溝口。それぞれが遭遇した、ネグレクトを受けた子どもたちは、物語全体にどう関わって行くのか?

と、長いので途中まで。

 

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2024.12.08

【歴史手帳2024年版】

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2024年版
出版社名 吉川弘文館
出版年月 2023年11月
ISBNコード 978-4-642-09850-2
(4-642-09850-X)
税込価格 1,320円

 

もうすぐ24年も終わる今頃の紹介。

正直、手帳としての機能は期待していなかったし、使ってもいない。
週によってメモ欄のスペースが違うというのも、マイナスポイント。

しかし手近な参考書というか、歴史年鑑(とまではいかないが)的な使い方にはピッタリだ。

「今日はどんなことがあったかな」という疑問にも応えてくれる。すぐ忘れるが。

 

むしろ後ろに収録されている、世界史と並列しての年表とか、日本歴代表や大名配置図、国宝・史跡の一覧といったものが楽しい。
ということは、必ずしも毎年購入する必要はないということでもある。

 

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2024.12.07

ドラマ「トラベルナース」最終回

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「トラベルナース」の最終回を観た。

このドラマについては放映されたテレビ表でテレビ評で読んでいたが、最終回はそれまでの諸々を回収する回なので、判らないこともあったが、それなりに楽しめた。

実際にこのような、あちこちの病院を巡るナースの存在があるのかどうかは知らないが、ドラマとしては面白い企画だったと思う。

最近、まったく偶然だが、中井貴一をよく観ているような気がする。

 

画像は12年前の12月5日、「幸福な鉄道展」より。

 

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2024.12.06

坂木司【ショートケーキ】

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文春文庫 さ49-5
坂木司/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年9月
ISBNコード 978-4-16-792272-6
(4-16-792272-X)
税込価格 704円

「和菓子のアン」の著者による胸に光がともる物語

 

全編、これ「ショートケーキ」で埋まった連作短編集。

駅地下ビルのケーキ屋でアルバイトをしているカジモト君とその姉が出てくる、【ショートケーキ】と【騎士と狩人】が好きだったな。

【騎士と狩人】での「経理さん」が誰のことかはすぐ判った。
いい家族だ。

ショートケーキの定義は何だろう?
自分的にはイチゴのホールケーキをカットしたもの、というイメージを持っていたのだが、ここではホールのイチゴケーキをも指しているようだ。

 

 

 

 

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2024.12.05

電子レンジが壊れた

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先日、突然電子レンジが壊れた。

昼食時に普通に使って、そのあと牛乳を温めようとするとエラー表示が出て動かない。
違う操作をしても同じこと。

仕方なく電気屋さんに相談して、基板(?)か何かの交換が必要とのことで、メーカー修理になった。

この電子レンジは22年にキッチンのリノベ時に組み込みで入っていたものだ。
電気屋さんの話では保証期間は過ぎているが早すぎる故障なので交渉してみるとのこと。

一日おいて来てくれたメーカーの担当者によって、無事修理が終わった。

しかし、電子レンジ無しの生活は、最早自分には不便になっている。
そんなものがなかった頃も知っているのに。

「便利」は「不便」だ。

 

画像は12年前の12月5日。博多の筥崎宮にて。

 

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2024.12.04

太田忠司【名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ】

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ハルキ文庫 お4-6
太田忠司/著 
出版社名 角川春樹事務所
出版年月 2023年4月
ISBNコード 978-4-7584-4554-2
(4-7584-4554-0)
税込価格 770円

納屋橋饅頭にイタリアンスパゲッティ、名古屋弁での会話も温かい、ご当地グルメミステリー!

 

シリーズ最終弾?

今回もおいしそうな名古屋飯の紹介多数。

そんなとき、龍の父が名古屋へ来る(実家だから帰ってくる?)。
父と一緒に食事をした龍は、思い切って自分の進路について話す。

それまでさんざん迷っていたことが、父と実際に会ったことで決断できたのかもしれない。

実際の名古屋駅周辺は、これからどうなっていくのだろう。
リニアについてもまだまだ判らないことだらけだし。

せっかくの龍の決断だが、将来性など考えると厳しいことが多いだろうなと思う。

 

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【名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる】(24.07.30)

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【名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ】()

 

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2024.12.03

「長五郎餅」のことなど

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【スピノザの診察室】では、主人公が無類の甘党で、色々な京菓子が登場する。

なかでも彼が「一生の終わりに食したい」と言ってる「長五郎餅」は、日持ちが少なくてお取り寄せに無理がある。

それを、一緒に製作に携わっていた友人が届けてくれた。紅葉狩りを兼ねて「聖地巡礼」に行ったのだとか。
過日も「矢来餅」を届けてくれたばかりなのに。

そして、お餅は大変おいしゅうございました。

 

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2024.12.02

中山七里【能面検事の死闘】

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中山七里/著
出版社名 光文社
出版年月 2023年5月
ISBNコード 978-4-334-91532-2
(4-334-91532-9)
税込価格 1,760円

南海電鉄岸和田駅にて、無差別殺人事件が発生。
大人気検察ミステリー待望の第3弾!

 

このシリーズは大阪が舞台で知っている土地の話題も多く、それ自体は楽しみである。

しかし今回は無差別殺人事件がテーマで、何とも辛い話になった。

その事件の被疑者はロスジェネ世代を代表して犯行に及んだと公言しており、彼を擁護するSNSでの投稿も多い。
ロスト・ルサンチマンを名乗る人物もその一人で、地検に爆発物を郵送して6名もの重軽傷者が出た。

のみならず関係者の宿舎まで狙われ、不破検事が爆発に巻き込まれてしまう。
意識不明の重体が続いた後、目覚めるとすぐ職場に復帰(当然医師には止められている)。少しでも資料を集めないとと焦るように関係者からのデータを集める不破。

報告で挙がってきただけでは充分でないという不破は、ある可能性を考えていた。

事務官の美春はかなり成長したが、それでもまだまだ学習しないなといらだつ。

被疑者をロスト・ルサンチマンに奪われるという失態を演じた府警だったが、その被疑者が殺されて発見。
現場が「勝尾寺」近くであるというのも、何かの因縁か?

最終場面、不破の普段は決して見せない表情を美春が見る場面があるが、シリーズも終わりなのだろうか?
もっと続いてほしい。

 

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【能面検事】(24.05.05)

【能面検事の奮迅】(24.05.26)

 

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2024.12.01

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:15
読んだページ数:4451
ナイス数:1360

中野のお父さんは謎を解くか (文春文庫 き 17-13)中野のお父さんは謎を解くか (文春文庫 き 17-13)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-02fb90.html
表紙絵が益田ミリというのも、ポイントが高いです。あの、なんとも言えないとぼけた味が、本文とよくマッチしていると思います。
読了日:11月30日 著者:北村 薫


大人のおしゃれ手帖特別編集 暮らしも仕事もうまくいく手帳&ノート術 (TJ MOOK)大人のおしゃれ手帖特別編集 暮らしも仕事もうまくいく手帳&ノート術 (TJ MOOK)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-c73083.html
表紙にもある波田美智子さんの手帳とノートが、ちょっと変わっていて面白かったです。
読了日:11月28日


あさ酒 (単行本文芸フィクション)あさ酒 (単行本文芸フィクション)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-4b4531.html
【第三酒 南池袋 ハンバーグ】で、このお店のハンバーグもいいのですが、それよりも仕事の依頼にビックリしました。
読了日:11月26日 著者:原田 ひ香


アンドクター 聖海病院患者相談室 (角川文庫)アンドクター 聖海病院患者相談室 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-12c61b.html
患者の苦情と研修医凪沙の気持ちがかみ合わない場面も多く、あまり入り込めませんでした。
読了日:11月24日 著者:藤ノ木 優


スピノザの診察室スピノザの診察室感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-7b185f.html
元は大学で将来を嘱望された医師だった哲朗の一日は、外来や病棟での仕事のみならず、週に何度かは往診にも出かけます。地域の人に信頼されたこういう病院こそ、本当に望まれているのではないでしょうか。
読了日:11月22日 著者:夏川 草介


忍ぶ川 (新潮文庫)忍ぶ川 (新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-46e4d7.html
主人公については、著者ご自身の家庭環境が投映されているようです。その「私」と対照的な、妻志乃の明るさに救われる思いがします。
読了日:11月21日 著者:三浦 哲郎


中野のお父さん (文春文庫 き 17-10)中野のお父さん (文春文庫 き 17-10)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-8ad5de.html
大手出版社に勤める美希が、職場や関係者からもたらされたちょっとした謎を、実家の「中野のお父さん」に解いて貰うという連作短編集です。
冒頭の【夢の風車】が好きです。
読了日:11月20日 著者:北村 薫


さくらい動物病院の不思議な獣医さん (双葉文庫)さくらい動物病院の不思議な獣医さん (双葉文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-203090.html
短編が六つですが、どれも同じような展開で、ことさら感動的でもありませんでした。動物たちはいずれもかわいかったです。
読了日:11月18日 著者:竹村 優希


あしたの名医2:天才医師の帰還 (新潮文庫 ふ 61-2)あしたの名医2:天才医師の帰還 (新潮文庫 ふ 61-2)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-1379b0.html
伊豆のおいしい食べ物をからませた、過酷なお仕事小説。
今回は冒頭から、そのおいしい食事で始まりました。
シーズンではない伊豆で、地元民だけが味わえる至福の時間。なんともため息の出そうな食事です。
読了日:11月16日 著者:藤ノ木 優


もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか? (幻冬舎文庫)もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか? (幻冬舎文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-779971.html
今回は少し趣向を変えたつもりか、新太郎が通うジムで起きた事件で捜査陣と出会います。景子は会議なので、臨場していません。
読了日:11月14日 著者:太田忠司


暮らしに役立つ かんたんマイノート&手帳術暮らしに役立つ かんたんマイノート&手帳術感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-5c82ed.html
自分のように素っ気ない手帳づかいには、少々方向違いでしたが、見ているだけで楽しくなる本でした。マステはもっと活用しようかな。
読了日:11月10日 著者:mizutama


あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)あしたの名医―伊豆中周産期センター―(新潮文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-ed851e.html
何だかチャラい表紙絵とは違って、いたって深刻な周産期センターが舞台の物語です。
「ここは戦場ですよ。でも飯はうまいっすよ」と登場人物に言わせているように、短編一つずつに一つの物語とおいしい食べ物の話がついています。
何年も前に行った伊豆へ、行きたくなります。
読了日:11月08日 著者:藤ノ木優


母親からの小包はなぜこんなにダサいのか (中公文庫 は 74-2)母親からの小包はなぜこんなにダサいのか (中公文庫 は 74-2)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-3d461a.html
色々な「母からの小包」というより、さまざまな家族の形を描いていて、多くは娘と母親との葛藤です。
読了日:11月06日 著者:原田 ひ香


ミステリなふたり (幻冬舎文庫 お 5-3)ミステリなふたり (幻冬舎文庫 お 5-3)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-e932b0.html
ちょっと変わった安楽椅子探偵もので、一つずつが短くてサラッと読めます。最後の【ミステリなふたり】で、この二人のなれそめが語られます。
読了日:11月04日 著者:太田 忠司


僕の殺人 (徳間文庫 お 25-9)僕の殺人 (徳間文庫 お 25-9)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2024/11/post-9bc9f0.html
著者のデビュー作。【名古屋駅西 喫茶ユトリロ】シリーズから一転(というか、こちらが先ですが)、タイトルからして怖い本です。
読了日:11月03日 著者:太田忠司


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