中山七里【テミスの剣】
文春文庫
中山七里/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2017年3月
ISBNコード 978-4-16-790804-1
(4-16-790804-2)
税込価格 847円
ドンデン返しの帝王、渾身の大作!
若手時代に逮捕した男は無実だったのか?
鳴海刑事は孤独な捜査を始めたが…社会派ミステリーに驚愕の真実を仕掛けた傑作。
本書の一つのテーマが、「冤罪」である。
恫喝と懐柔による自白強要。ねつ造された証拠物件。
ひとたびバレた時の、組織ぐるみの隠蔽工作。
しかし、その中にあって「間違いは二度としない」と決意した刑事がいた。
警部補の渡瀬がその人だが、設定が強面というのではない方がよかった。
ドラマ化されていて、その主演が上川隆也というにはよかったのではないか?
もう一つのテーマ「死刑」に関しても、判事静の目を通して描かれる。
そして最後が、思いもかけない黒幕の登場。定番の「どんでん返し」だ。
本書の登場人物が他の本でも登場していることを、読了してから知った。
最後のシーン、静の孫円は【静おばあちゃんにおまかせ】の主人公だし、本書ではほんの端役だった葛城も、そちらでは準主役だった。
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