佐々木譲【憂いなき街】
ハルキ文庫 さ9-8
佐々木譲/著
出版社名 角川春樹事務所
出版年月 2015年8月
ISBNコード 978-4-7584-3930-5
(4-7584-3930-3)
税込価格 726円
札幌市内で起きた宝石商の強盗事件を追っていた機動捜査隊の津久井卓は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラックバード」でピアニストの安西奈津美と出会う。彼女は、人気アルトサックス・プレーヤーの四方田純から声がかかり、シティ・ジャズへの出演を控えていた。ジャズの話をしながら急速に深まる津久井と奈津美の仲。
随分前に読んだのだが、切なくて書けなかった。
細部は殆ど忘れてしまったが、記録としておこう。
津久井がようやく認められて機動捜査隊に所属できるようになった。道警シリーズも7巻目になる。
奈津美の過去のせいでそれ以上親密になることが叶わない、津久井の葛藤。
しかし奈津美は傷心のはずなのに、なぜ出会いを求めてホテルから出てウロウロしていたのか?そのせいで容疑者になってしまったのに。
この点には不満が残る。
最後、奈津美の弾くピアノを聞きながら、そして奈津美の視線を感じながら会場を去る津久井。
ラスト場面では、ジャズバーでひとりピアノを弾く津久井。
そんな「津久井の純情を応援するんだ」という、佐伯と仲間たちの存在が心地よい。
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