【有栖川有栖に捧げる七つの謎】
文春文庫 あ59-50
青崎有吾/〔ほか〕著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-16-792297-9
(4-16-792297-5)
税込価格 1,067円
デビュー35周年記念! 一度限りの豪華トリビュート作品集
「デビュー35周年記念!」ということで、レジェンドへのリスペクトを胸に抱いた人気作家7名の競演という体裁を取っている。
ただ、作中登場のアリスや火村が(こちらが抱いている)イメージとほど遠いものが多く、違和感を拭えなかったという印象だ。
「山伏地蔵坊」が江神さんではないかという説があるが、これは受け入れたくない。
なぜなら、この地蔵坊、居酒屋で旅の話をして「一宿一飯」ならぬ「一飯」にありつくのだが、客たちからやや軽んじられているような印象を受けるからだ。
江神さんは、もっとカッコ良くいてほしかった。
と、これは本書とは関係ない話。
本作で取り上げられている地蔵坊は更に年を経ているので、余計に違和感があった。
「有栖川有栖が嫌いな理由」は、こう来ましたかという感もあるが、予測できる範囲ではある。
有栖川さんご自身の解説が、何となく気を遣っていらっしゃったのでは?と感じてしまった。
ま、遊びだからいいのか?!
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 仁木悦子【聖い夜の中で】(2025.03.27)
- 【本の雑誌 3月号】(2025.03.25)
- 江口恵子【普段使いの器は5つでじゅうぶん。】(2025.03.21)
- 堂場瞬一【英雄の悲鳴 ラストライン7】(2025.03.19)
- 篠田真由美【センティメンタル・ブルー】(2025.03.17)
コメント