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2025.02.14

内山純【さかのぼり喫茶おおどけい】

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双葉文庫 う-21-02
内山純/著 
出版社名 双葉社
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-575-52820-6
(4-575-52820-X)
税込価格 792円

タイムスリップする昭和レトロな喫茶店を舞台に贈る、心あたたまる物語

 

シリーズ第2弾

タイトルの「さかのぼり」には、タイムスリップの意味がある。

プロローグ的な扱いで【発足会】があって、このあとの登場人物が紹介されていく。
『東中野の歴史を保存する会』という名の集まりで、会長は青池しず江。実際には娘が参加予定らしい。
むりやり参加させられた模様の大学生の藤代加奈。
50代の小暮壮次郎、会を仕切りたがる。
アジアン雑貨店を経営している臼井麻美。
会社員の牛窪直樹。

この5人が抱えた悩みを、ここ「喫茶おおどけい」で解決させていく短編集だ。

毎回のメニューがおいしそうだ。こんな、カフェではない喫茶店、殆ど見なくなってしまった。

【53億円のナポリタン】の加奈は、随分自分勝手な女子大生だ。それでもここのナポリタンに救われる。
見栄をはりたい年頃なのだろうか。

各短編の最後には保存会の会合風景があって、少しずつだが進行していく様子がうかがえる。

 

表紙絵は、多分【東京タワー・パフェ】だろう。

生クリームとアイスクリームをクッションにして、イチゴがこれでもかとうずたかく積まれている。棒状のチョコ、たぶんポッキーのチョココーティング部分だろう、それが塔の柱のように周囲に数本配置され、高さを強調していた。

表紙絵のイチゴは一つだけだが……。ミルクを注いでいるのは、若き日のハツコさんだろうか??

 

シリーズ1の【レトロ喫茶おおどけい】から、どれくらい経っているのかな?

 

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【レトロ喫茶おおどけい】(25.02.06)

 

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