pha【移動時間が好きだ】
日本一有名な(?)ニート(ご本曰く元ニート)のphaさんの本。
お名前と著作は幾つか存じ上げているものの、読むのは初めてだ。
本書は著者が色々な乗り物(とは限らないが)を使って移動した体験記である。
目的地へ着くことが主眼ではないので、移動時間をいかに楽しんだかが書かれている。
まず、遠くへ行くとき。
新幹線よりも高速バスでぼーっとする。
たしかに、乗ってしまえば乗り換えなど色々悩まなくてすむのは楽ちんだ。
しかし自分は、バスでの移動はあまり好きではない。座席が好きではないのかなぁ。
もう一つ、途中のSAなどで一旦下車したとき、「置いて怒れたらどうしよう」という不安がつきまとう。
次に著者が選んだのは、青春18きっぷによる「だらだら旅」。
18きっぷは利用したことはないので、今ひとつ実感がない。
小笠原諸島の父島は、フェリーで25時間かけて行ったという話。
シケでも来ない限り、大海をのんびり行くのは楽しそうだが、すぐに飽きたそうだ。
そりゃそうだろうなと納得する。
島についても、することがなくて退屈だったとか。
「野宿未満」は面白かった。
バックパックに荷物を詰めて、フラッと気に入った場所で泊まる。
ということが、実際には無理だったこと。キャンプ場でも、そのままその場所で寝るわけにはいかないようだ。
最後の「こうやって歩く」が結局近場の話で、面白かった。
楽しさはすぐそばにあったのかもしれない。
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