中山七里【ネメシスの使者】
文春文庫 な71-3
中山七里/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2020年2月
ISBNコード 978-4-16-791436-3
(4-16-791436-0)
税込価格 803円
ドンデン返しの帝王が本書で挑むのは「死刑制度」。
『テミスの剣』の渡瀬刑事が追う社会派ミステリー最新作。
【テミスの剣】では若造だった渡瀬は、警部になって班を率いている。
当然死刑判決が出ると思われた殺人犯は、「温情判事」によって死刑判決を免れた。
被害者の家族の悲しみや怒りは計り知れない。
しかし犯人は、塀の中。
そうした殺人犯の家族が殺されるという事件が起きる。
その現場には、「ネメシス」というメッセージが残されていた。
捜査が進まない中、第二の犠牲者が出る。
そんな中、第三のターゲットが助けを求めてきて、渡瀬は思いきった手段に出る。
計画はうまくいき、犯人は逮捕される。
ここで、一度目の驚きが来る。
しかし渡瀬は何となく不安な予感を抱く。
その予感通り、犯人の本当の目論見が明かされていくのだが……。
いやー、まさに「どんでん返しの帝王」だ。
そして著者の作品の一つの完成形を見る思いだった。
脇に廻っているが、岬検事や渋沢判事の個人事情も気になる。
【テミスの剣】の法医学者も、話の中で二度ほど出てくる。
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