青山美智子【人魚が逃げた】
青山美智子/著
出版社名 PHP研究所
出版年月 2024年11月
ISBNコード 978-4-569-85794-7
(4-569-85794-9)
税込価格 1,760円
ある3月の週末、SNS上で「人魚が逃げた」という言葉がトレンド入りした。どうやら「王子」と名乗る謎の青年が銀座の街をさまよい歩き、「僕の人魚が、いなくなってしまって……逃げたんだ。この場所に」と語っているらしい。彼の不可解な言動に、人々はだんだん興味を持ち始め――。
著者は、4年連続で本屋大賞にノミネートされているとか。
過日の「鈴木保奈美 あの本読みました?」にも出席して、本書について語っておられた。
【木曜日にはココアを】でファンになり、その後何冊か読んできたが、「ココア」と【月の立つ林で】以外は、さほど感動しなかった。
短編集が多く、それぞれの登場人物が他の短編でも登場したり関係があったりという手法も、ちょっとありきたりに思えてくる。
さて本書だが、歩行者天国に突然現れた「王子」を軸に、それぞれ悩みを抱えた5人が葛藤する物語。
彼らにとって、「人魚」とは何だったのか?
案外身近なところに幸せが転がっている、と言いたかったのか?
最後の【君は確か】が好きだったかな。
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【月の立つ林で】(23.06.26)
【木曜日にはココアを】(19.12.16)
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