堂場瞬一【交錯】
ハルキ文庫 と5-1
堂場瞬一/著
出版社名 角川春樹事務所
出版年月 2010年1月
ISBNコード 978-4-7584-3453-9
(4-7584-3453-0)
税込価格 755円
長編警察小説シリーズ、待望の第一弾!
「交錯」の本当の意味がわかるのは、後半になってから。
無差別殺人者を刃物で傷つけた男は、姿を消した。彼を追う沖田は、手柄を挙げて特捜班に戻りたがっている。彼は独身である。
一方銀座の宝石店強盗を追う西川は、書類を読み込む能力に長けていて、日がな一日デスクワークをしている。
40代の二人は同期だが気が合わず、喧嘩ばかりしている。だがあるときから一緒に行動するようになり……。
無差別殺人者を傷つけた男はある意味英雄視されている。
沖田はその男に命を救われた(次のターゲットだった)、だがPTSDになっている小学6年生に接触していく。
夫と離婚して一人で子どもを育てているその母親に、沖田は次第に惹かれていく。
一方西川は家庭第一人間で、もと後輩の妻と中学1年生の息子との3人暮らしだ。
この男の子二人がサッカー好きであったことが契機で、事件は一気に解決に向かうのだが。関係者の人間模様が面白かった。
警視庁追跡捜査係シリーズ第一弾ということで、これからも、いいコンビになりそう??
文庫版は2010年出版で、登場人物たちはやたらタバコを吸う。
それにしてもこの表紙カバー、二人とも随分額が後退していないか?
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