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2025.06.06

森博嗣【まどろみ消去】

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講談社文庫
森博嗣/〔著〕 
出版社名 講談社
出版年月 2000年7月
ISBNコード 978-4-06-264936-0
(4-06-264936-5)
税込価格 869円

美しく洗練され、時に冷徹な11の短編集。

 

【森博嗣の浮遊研究室】で何度か出てきた本。
未読だったようで、あらためて読んでみる。色んなタイプの短編集だった。

 

紹介文にある【誰もいなくなった】には、犀川先生と萌絵が登場。浜中先輩と牧野が事件に巻き込まれている。
萌絵は事件を仕掛けた側で、犀川先生がいともあっさりと解決するという趣向だった。
それはそうだよね、という結末だったが。

【やさしい恋人へ僕から】には、奥さまのすばるさんが登場。こういういきさつではなかったとしても、一種のお惚気のようだ。

冒頭作【虚空の黙祷者】は、いきさつはどうであれ、二人には幸せになって欲しかった。坊やのためにも。

次の【純白の女】は幻想的と言おうか。何だか夢の中にいるような気分になった。

と、それぞれ趣向がこらされていて、著者の違う側面を見たような気がした。

やはり萌絵が出てくる【ミステリィ対戦の前夜】は面白くなかったが。

 

最後が【キシマ先生の静かな生活】

これは自伝的小説だということだが、キシマ先生との別れは悲しすぎる。

 

実は20年前に読んでいたことを、読後「読書メーター」で知らされた。

 

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【森博嗣のミステリィ工作室】(25.06.04)

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