堂場瞬一【初心の業 ボーダーズ 4】
集英社文庫 と23-24 ボーダーズ 4
堂場瞬一/著
出版社名 集英社
出版年月 2024年12月
ISBNコード 978-4-08-744722-4
(4-08-744722-7)
税込価格 1,155円
特殊能力を活かす刑事チームの警察小説。
久しぶりの堂場瞬一
ボーダーズ4巻目は、警視庁SCU(特殊事件対策班)の5人のメンバーのうちの一人、盛岡出身の綿谷亮介である。
綿谷は父が倒れたとの連絡を受けて、急遽盛岡へやってきた。
同じ頃、以前綿谷が取り逃がした(そして情報提供者として使っていた)殺人犯菅原が、盛岡で立てこもっていると聞く。
以前の縁から説得係になった綿谷だが、その裏には思いもかけない裏があった。
成り行きから発砲して警官に撃たれ、菅原は意識不明の重体になる。
そのことと、家族(父の体調)とのことで今後の行く末に悩む綿谷。
一方SCUも、徐々に変化してきていた。
これまで3人が登場してきたが、少しずつ彼らのことも思い出してくる。
捜査一課出身で、他の人が見逃したことも絶対見逃すことのない能力を持った八神。
バンド出身でメカに強く、一方PC関係の開発も出来る最上。(第2巻【夢の終幕】)。
次が警部補に昇進した朝比奈由宇が抱く【野心】を描いた第3巻。
相変わらずキャップの結城のことはわからないが。
話は二転三転し、綿谷自身も襲われる。
年に一度だけ発刊されて、はや4年半がすぎた。
今年の年末は結城の話でシリーズを終えるのかな?
著者のいたずら心か、今回も「記憶力のいい岩さん」や「行く先々でトラブルを呼び寄せる鳴沢了」の話が出てくるのもご愛敬だ。
そうそう、今回の甘味は和菓子だった。
| 固定リンク
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 原リョウ【さらば長き眠り】(2025.07.08)
- 佐々木譲【代官山コールドケース】(2025.07.06)
- 【下町洋食バー高野 ビーフシチューとカレーは何が違うのか?】(2025.07.04)
- 6月の読書メーター(2025.07.01)
- 有栖川有栖【こうして誰もいなくなった】(2025.06.30)
コメント