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2025.07.16

有栖川有栖【カナダ金貨の謎】

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講談社文庫 あ58-23
有栖川有栖/〔著〕 
出版社名 講談社
出版年月 2021年8月
ISBNコード 978-4-06-523823-3
(4-06-523823-4)
税込価格 902円

倒叙形式の表題作「カナダ金貨の謎」ほか、火村とアリスの出会いを描いた「あるトリックの蹉跌」、など趣向を凝らした五編を収録。

 

国名シリーズ」の第10弾。

【エアネコ】が、微笑ましかった。

火村の像が、今に至ってもどうもはっきりしない。
34歳と若いのだが、やけに老成している印象を受けるのだ。

映像化された俳優さんが若くて、違和感を抱いたほどだ。

浅見光彦のように何人かの映像があると、その内の誰かを思い浮かべながら読めるのだが……。

 

こうした短編集は、楽しい。
何かのアンソロジーで読んでいたとしても、サラッと流せるのがいい。

 

表題作【カナダ金貨の謎】は、倒叙法を使っている。

犯人とアリスが、代わる代わる語り手を務めているのだ。

最後は火村の罠にかかった犯人が、言い逃れ出来ない状態に陥る。

犯人に感情移入するところかもしれないが、彼も被害者も「ワル」過ぎた。同情の余地なしというところ。

ところで、犯人の恋人で第一発見者が火村にコンタクトを取ってきたのは【スイス時計の謎】の登場人物らしいのだが、誰だったろう?

 

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