佐々木譲【愚か者の盟約】
講談社文庫
佐々木譲/〔著〕
出版社名 講談社
出版年月 1993年8月
ISBNコード 978-4-06-185540-3
(4-06-185540-9)
税込価格 662円
解散総選挙による日本政治の大きな転換を生み出した若き政治家寺久保浩也の胸中は!? 初当選以来第一秘書として政界の裏で手を汚してきた野崎浩平との無敵のコンビが、恋愛、対米摩擦、派閥闘争を乗り越える迫真のポリティカル・スリラー。
プロローグ的な冒頭で、二人の父親達のつかの間の交流が描かれる。
30年後、二人の邂逅でそのことに触れられるのかと期待したが、それは一切なかった。
著者の「これは全編フィクションである」ということわりが入るくらい、その時代に生きた人たちが実名で登場する。
ストーリーは虚構なのだろうが、背景をもろに知っているものとしては、かなり懐かしい展開だ。
当時の社会党の江田五月、成田委員長、土井たか子など。
もっとも元になる舞台は北海道だが。
久保浩也は、父の死によって二世議員となる。
本題の話は、その当選場面から始まる。党が付けた第一秘書が、野崎浩平だった。
政治の裏社会も、いやになるほど描かれている。
議員の妻は、徳川時代の大名の妻の逆バージョン(地元張り付き)かなと、ふと思って気の毒になった。
男は一人で放っておくと、碌な事にならない。
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