町田その子【うつくしが丘の不幸の家】
創元文芸文庫 LAま1-1
町田そのこ/著
出版社名 東京創元社
出版年月 2022年4月
ISBNコード 978-4-488-80302-5
(4-488-80302-4)
税込価格 770円
それでもわたしたち、この家で暮らしてよかった。
人生の喜びも悲しみもすべて包み込む、本屋大賞受賞作家が贈る傑作家族小説。
第一章は、近所の人が「不幸の家」と呼ぶ一軒家を購入して移ってきた夫婦の話。
開店を二日後に控えて、忙しく働いている。
この二人の話はエピローグでも出てきて、希望を抱かせる。
続いて第二章からは、順次さかのぼって入居者の暮らしをつづる。
第二章は、「離散した」と彼のご近所さんから前述の二人が吹き込まれた家族。
色々あったが、それぞれが納得した形で前へと進んでいく。
第三章では、人生がうまく行かない高校時代の同級生二人の話。
先輩の家に住まわせてもらっている。
職場でのいじめに耐えられそうにない叶枝。
婚家から、子どもと一緒に追い出された紫。
二人に過去は、散々なものだった。
同居してからも、紫は離婚した夫に子どもを取られそうになったこともある。
しかしそれも解決して、先輩との約束で二人は家を出ることになる。
紫の子どもが通っていた保育園の保父と叶枝との新しい関係も進展中だ。
そして最終の第五部では、その先輩がこの家に住んでいた頃の話。
もしかしたら、第一章で夫が昔ひと夏だけここへ来たことがあるといった、その頃になるだろうか?
いずれも周りの人たちの思いがけない善意があって、その時どきに住んでいた人たちにとって、けっして「不幸の家」ではなかった。
海が見える「美しが丘」は幸せの街だった。
理容師美容師夫婦の店が開店する。
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