有栖川有栖【マレー鉄道の謎】
講談社文庫
有栖川有栖/〔著〕
出版社名 講談社
出版年月 2005年5月
ISBNコード 978-4-06-275077-6
(4-06-275077-5)
税込価格 990円
旧友・大龍の招きでマレーシアの楽園、キャメロン・ハイランドを訪れた火村と有栖川。第56回日本推理作家協会賞に輝く、〈国名シリーズ〉第6弾。
本書も長かった。
16日にアップした【鍵の懸かった男】がこれまでで最長だったそうだが、2003年(本書執筆当時)ではこの本が最長とのこと。
それゆえか、舞台が外国だったせいか、話の展開に少々だらけた印象を持った。
登場人物たちも多く、その関係性もやや複雑だ。
マレーシアには、意外と日本人が多く住んでいるようだ。そして現地で成功している人も多い。
事件の根幹にはマレー鉄道の事故があり、プロローグでは当時を再現している。
その際の電話の中身が重要なのだが、その時点では明らかになっていない。
有栖と火村を招いてくれた大龍の大らかさに、ホッとする。
対して犯人の狡猾さにウンザリする。
途中ツアーで訪れたホタル見学がよかった。
そして「鳴かぬ蛍が身を焦がす」という言い回しは、冒頭の(書かれていない)エピソードを想起させる。
いいタイミングで使われると、グッとくる言い回しかもしれない。
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