中山七里【いまこそガーシュウィン】
宝島社文庫 Cな-6-15 このミス大賞
中山七里/著
出版社名 宝島社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-299-07046-3
(4-299-07046-1)
税込価格 803円
暗殺者の標的はコンサート会場に!
流れるのは憎しみの血か感動の涙か。
今回の舞台は、ニューヨーク。
司法修習生時代の友人天生を助けるため、予定されていたコンサートをすべてキャンセルして帰国し、莫大な違約料を負ってしまった岬。
2010年のショパンコンクールで6位になったエドワードからの誘いを受けて、「2台ピアノのラプソディ・イン・ブルースカイ」を演奏することに。
折しもアメリカでは共和党のあくの強い大統領が誕生していた。
この辺りは、現実とリンクしている。
そしてニューヨークは、人種差別者とそれに抗している人たちの間で、血なまぐさい事件が頻発していた。
【いつまでもショパン】でもそうだったが、メインの物語と並行して、大統領暗殺を企む側からの話も進行していく。
その〈暗殺者〉と呼ばれる人物は、上記コンサートの一員の位置を獲得。
当日観覧する大統領を狙うことになる。
〈暗殺者〉の過ごしてきた半生が、辛く悲しい。
〈暗殺者〉は岬らと練習するうち、それがずっと続く暮らしであったらと切望する。だがそれは叶わない夢だった。
最後の場面は、これも【ショパン】の時と同じような展開をみせて終結した。
「自国ファースト」のもたらす悲劇でもあるが、日本もそれに近づきつつあるような懸念を抱いている。
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