有栖川有栖【赤い月、廃駅の上に】
角川文庫 あ26-10
有栖川有栖/〔著〕
出版社名 角川書店
出版年月 2012年9月
ISBNコード 978-4-04-100482-1
(4-04-100482-9)
税込価格 748円
鉄道がいざなう、異界への扉――。
再読
すべて鉄道に絡んだ「不思議」の物語。
この手のホラー小説は、嫌いだ。そのせいか、以前読んだはずなのにさっぱり覚えていなかった。
中ではやはり、表題作【赤い月、廃駅の上に】が怖かった。これだけは、駅のホームでの出来事をボンヤリと覚えていたが。
冒頭の【夢の国行き列車】は、ちょうど時期的に合っているというか、70年万博の頃の話題が出てきた。
大阪人はこの万博に「何回行った?」が挨拶代わりだという話も出てくるが、当時通っていたモノレールへ吸い込まれて行っただろう当時の「万博少年」の失踪で終わっている。
自分は二回しか行ってなかったなぁ。案の定混んでいて、何を見たのかまったく忘却の彼方だが。
他には【テツの百物語】が面白かった。ネットで「鉄道に関する不思議」の掲示板を運営していた鉄ちゃん5人がオフ会をする。
すでに95の物語がアップされているので、残りの5つを順に語っていくというもの。
話自体は他愛ないものだったが……。という展開。
【貴婦人にハンカチを】
この「貴婦人」は、勿論「C57」のことだ。
最後の【途中下車】も、人世の悲哀が感じられてよかった。
逆に嫌いなのが【密林の奥へ】
他に
【黒い車掌】【海原にて】【最果ての鉄橋】
やはり著者の作品は、普通に推理小説がいい。
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