柚月裕子【最後の証人】
角川文庫 ゆ14-2
柚月裕子/〔著〕
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年6月
ISBNコード 978-4-04-106658-4
(4-04-106658-1)
税込価格 638円
検事を辞して弁護士に転身した佐方貞人のもとに殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
やがて7年前に起きたある交通事故との関連が明らかになり……。
出版はこちらの方が【検事の本懐】よりも早いようだが、舞台は佐方が検事を辞めて弁護士になってからのことだ。
従って、以前の上司筒井のことも詳しくは書かれていない。
【検事の本懐】での温情溢れる彼のことを知っているのと知らないのとでは、若干印象が違う気がするが……。
しかも佐方の辞任後に検事になった 筒井の部下と、法廷で争うことになる。
プロローグで事件が語られ、ここで読者はミスリードされてしまう。
後半になるまで、被告は……(ネタバレになるためお口にチャック)。
第一章からは法廷場面で、出廷した証人の証言などから事件の背景が語られていく。
そして「最後の証人」は……、という流れ。
その間、息子を失った夫婦の哀しみが描かれていく。
にしても、妻の方はかなり狂気じみている。
蛇足だが、彼女の今の様子では、相手を誘うだけの魅力があったとは、到底思えないのだが。
鮮やかな逆転劇で、しかも16年前の警察の隠蔽事件が明るみに出たのはよかった。
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