柚月裕子【検事の死命】
角川文庫 ゆ14-4
柚月裕子/〔著〕
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2018年8月
ISBNコード 978-4-04-106660-7
(4-04-106660-3)
税込価格 715円
電車内で女子高生に痴漢を働いたとして会社員の武本が現行犯逮捕された。
短編集
最後の【死命を賭ける】がよかった。
痴漢の容疑者は、その地では有名な資産家の婿だった。
容疑者の家族へは見せなかった行為(アダルトビデオを漁っていた)を知ってからの、家付き娘やその母の言動が笑える。
権威を笠に着た行動に、もしかしたら容疑者は我慢できなかったのかもしれない。
終盤、この容疑者と見知らぬ(はずの)目撃者がSSD(パソ通)で繋がっていたことまで調べた佐方に脱帽。
終始被害者に寄り添ってきた佐方に、判決後被害者母子の「信じてくれてありがとう」という言葉は浸みる。
しかし、有形無形の圧力に屈しなかった この【死命を賭ける】で、佐方は検事を辞めざるをえなかったのかもしれない。
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