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2025.10.24

白川紺子【雪華邸美術館の魔女】

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千夜文庫 し1-1
白川紺子/著
出版社名 U-NEXT
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-86843-000-1
(4-86843-000-9)
税込価格 880円

昭和30年。東京の養育院で暮らす16歳の小百合は呆然とした。
自身が元華族・雪宮家から誘拐された令嬢だと告げられたのだ。

 

ずいぶん昔むかーしに読んだ少女小説のような雰囲気だが、どうしてこの本を買ったのだろう?自分でも覚えていない。

しかし中身はかなりシビアで厳しいものだった。

孤児だった小百合は、ある日実の家族に見つけられて、引き取られることになる。


その家は旧華族の家柄で、双子の姉が一人だけ残って暮らしているのだった。
勿論、執事や使用人は何人もいる。

しつけも勉強もまるで出来ていない小百合は、厳しく接触されることになるが、実は姉の撫子はとても喜んでいるのだという。

口うるさい執事の橘も、接っしていくうちに、その人柄が判ってくる。
何より彼自身孤児だったのだ。

そういう戦争の影をまだ引きずっている、戦後10年とは経っていない頃の話だ。

落ちぶれて撫子に無心してくる叔父たち。

そういう負の面も描きつつ、別荘地の自然は心地よい。

タイトルは撫子のことを指しているようだが、実際の彼女はまさしく深窓の令嬢だった。

この家の使用人たちが皆気持ちいい人たちでよかった。

 

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