奥田英朗【コメンテーター】
文春文庫 お38-8
奥田英朗/著
出版社名 文藝春秋
出版年月 2025年9月
ISBNコード 978-4-16-792408-9
(4-16-792408-0)
税込価格 737円
大人気の連作短編集シリーズ、待望の第4弾。
相変わらず伊良部先生は健在だな。
5つの短編からなっている。
冒頭の表題作【コメンテーター】での伊良部のおしゃべりが、放送現場もリスナーをも笑わせているのに、上の方針としては切ってしまうという不合理。大いにありうることだ。
今回は(今回も?)看護師マユミの活躍が目立つ。
彼女がバンドをしていたって、これまで書いてあったっけ?
二話目の【ラジオ体操第2】では、煽り運転をくらってノイローゼになった患者へのアドバイスで、公道で声を出してラジオ体操をさせる伊良部先生。
こうしたショック療法が、意外と効くようだ。
患者には、完全主義者が多い。こうしたユーモアで治療されるのなら、誰もが納得出来るのかもしれない。
トレーダーとして、ほぼ自宅以外では過ごせなくなった患者が主人公の【うっかり百万長者】。
うらやましいような、気の毒なような。
気づいたら、友人が一人もいなくなっていた。会社員時代の同僚からは、うらやましがられるどころか憐れまれる始末。
これまたお金を使いまくるという療法で救われる。
【ピアニスト】は、マユミの応援でバンドに出演することで殻を破れた。
と、いずれも楽しい物語だった。
この伊良部先生、昔だったら「だいっきらい」だったろうな。
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