ジェーン・スー【介護未満の父に起きたこと】
新潮新書 1098
ジェーン・スー/著
出版社名 新潮社
出版年月 2025年8月
ISBNコード 978-4-10-611098-6
(4-10-611098-9)
税込価格 990円
人はいきなり「要介護」になるわけではない。その手前が意外と長く、険しい。「喧嘩しない」を最大のテーマに、遠隔サポートの試行錯誤を記しました。
本書を読むきっかけになったのは、
入院付き添いも外注 ジェーン・スーさんのビジネスライクな父親介護
という記事を読んだからだ。
本書に書かれているのは、2000年から
ちょうどコロナが蔓延しはじめて、人の行き来に制限が出始めた頃だ。
母親を24歳の時に亡くし、父と娘二人だけになったのだが、同居していると喧嘩ばかりするので、別々に暮らしている。
それにしても、このお父さまは恵まれていらっしゃると思う。
そこで娘である著者が考えたのが、遠隔による支援。
父とのLINEのやり取りを通して、コミュニケーションを図っていく。
毎日の食事を写真に撮って娘に送る。
食べ方が少ないなと思ったら、宅配の食事を頼んで送る。この宅配は、他にも色々活用している。
支援施設を調べて、訪問支援を依頼する。
ただ、気難しい父親と合わない訪問者もいて、ピッタリの支援者との出会いは難しいようだ。
月に一度、母親の命日には墓地で出会うことを決めている。
著者は、同居して互いにストレスを溜めるより、お金で解決する方法を選んだ。
誰もが出来ることではない。しかしそのために、著者は必死で本を書いたりして稼いでいるが。
その内父は段々年を重ね、自立も次第に難しくなっていく。
本書はブック紹介誌に連載されていたものだが、連載が終わってから(つまり現在)のことにも少し触れてあって、いずれは施設への入所も考えねばと思っておられるようだ。
だが読んでいて、クスッと笑える場面も多く、楽しい一冊だった。
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