【放課後レシピで謎解きを うつむきがちな探偵と駆け抜ける少女の秘密】
集英社文庫 と28-2
友井羊/著
出版社名 集英社
出版年月 2022年2月
ISBNコード 978-4-08-744356-1
(4-08-744356-6)
税込価格 814円
少女たちの友情がきらめく、苦くて甘い極上の料理×青春ミステリー。
読み始めてしばらくして、失敗だったと思う。
お嬢さま二人の「他愛ない謎解き」だと思われたのだ。
しかし読み進めるに従って、面白くなってくる。
まさに料理は化学だと、改めて認識させられた。
自分が高校生の頃、大学の家政科は花嫁修業的な意味合いを持っていた。
しかし単純に家政科と呼んでいるが、実は家政科学だと知ることになる。
そう、料理は化学なのだ。ずっと伝えられてきた所謂「お婆ちゃんの知恵」も、化学の集まりだ。
という話はさておき、本書ではそういった科学的な論拠でもって、謎解きを進めていく。
ほどよく色づいたタマネギ炒めも、重曹を加えることで時間短縮できる話。
ナツメの木の葉っぱの成分には、甘みを感じさせなくする成分が入っていることとか。
レシピについての謎解きだけかと思いきや、登場人物たちの背景には、かなり苦いものも混じってくる。
1年生の後輩のディスカリキュアのことだとか、主人公夏希や家族の葛藤や発達障害のこととか。
これらはもう少しまとめて考えてみたい。
シリーズものなら、続けて読んでいきたい。
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