上田健次【銀座「四宝堂」文房具店5】
小学館文庫 う15-6
上田健次/著
出版社名 小学館
出版年月 2025年4月
ISBNコード 978-4-09-407451-2
(4-09-407451-1)
税込価格 781円
東京は銀座の片隅にある老舗文房具店「四宝堂」。常連客はもちろんのこと、外国からの旅行者も虜にする名店だ。そんな店を一人で切り盛りする宝田硯のもとには、今日も様々なお客が訪れて――。
冒頭作【ものさし】
オーストラリアからの留学生ジャック。
彼が帰国する前に、以前職場体験で四宝堂へ来ていた春菜と瑛太が、ジャックを四宝堂へ連れてくる。
お土産を色々探す内、「ものさし」にたどり着という話。
代々ラグビー一家だが、父や兄たちと違ってあまり体格にも恵まれていないジャックは、父達からの言葉に圧迫を感じていた。
そのジャックが選んだお土産を貰った父親は……。
という展開で、理解して貰えたようでよかった。
もう一つ
最後の【絵具】は、硯一の父の話。
画家である父は、妻亡きあと一人息子の硯一を連れて日本国中を回っていたが、転校ばかりしなければならない息子が不憫で、父親(硯一の祖父)に彼を預けることにする。
その後渡米して仕事を続けていたが、硯一と良子の結婚に招待されて帰国する。
その間の葛藤など描いてあり、胸に染みた。
収録作は他に
【ナイフ】
【サインペン】
この硯一の人物像が、シリーズを通してちょっと分かりづらかった。
すきのないいでたちは老成した感じを抱かせるが、彼はまだ30代半ばなのだ。
しかし、感じのいい店であることは、間違いない。
これが最終回かな?
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