別れ
【平場の月】を読んだ頃から、看取る話を続けて読んでいる。敢えて選んだわけではないが……。
一つは長編で、入職したころから世話になった先輩を送る女性外科医の話。
その先輩が入院してきて、彼女は主治医になる。
単に先輩として尊敬しているだけではなく、密かに彼を慕っていたのだ。
もう一冊は短編集だが、舞台がそもそも終末医療の話なので、それだけ旅立つ人も複数人いる。
お隣の奥さんが、施設へ入られた。
しばらくお顔を見ないねと家で話していたのだったが……。
お隣とは、当地へ引っ越して来た時期も同じ。この3月で50年になる。比較的よく話をしていたが(鍵を忘れた時に飛び込んでお世話になったこともある)、お別れは言えずじまいだった。
当時お嬢さんは高校生だったが、今やアラカンどころか古希に近い。
その娘さん一家と暮らしておられたのだった。
その一つ上の奥さんも、同居されていた息子さんご夫婦のご意向で施設へ入居されたとは、もう一つ上の方から伺った。
お向かいの家では、おつれあい亡きあと奥さんがひとり暮らしだった。
ある夜救急車の音が聞こえて、その後娘さんたちが見えていたようだが、後のことはよく判らない。このお宅とは、(子どもさんが成長されてからの入居だったこともあり)さほど深いお付き合いはなかった。
この近辺は静かで、一日中外で声のしない日もある。
こちらもほぼ一日中外へ出ないから、ゴミ出しの日に「お久しぶり、元気?」といった挨拶を交わす人たちが多くなった。
子どもたちが学校へ行っていた頃は、その関係もあって色んな方との交流もあったのだが。
いずれにせよ、別れは寂しいものだ。
画像は9年前の2月14日、関ヶ原近辺。
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