綾辻行人ほか【自薦 THE どんでん返し】
綾辻行人/著 有栖川有栖/著 西澤保彦/著 貫井徳郎/著 法月綸太郎/著 東川篤哉/著
出版社名 双葉社
出版年月 2016年5月
ISBNコード 978-4-575-51893-1
(4-575-51893-X)
税込価格 641円
名だたる本格ミステリの書き手があなたを仰天させる!ミステリには不可欠のラストの驚き、どんでん返し。
「どんでん返し」というのは、辻褄を合わすのに無理をしているものが多いような印象がある。
「やられました、お見事!」となるものは少ない。
本書は、自薦ということで期待したのだが……。
冒頭作綾辻行人著【再生】は、ただただ気持ち悪かった。
次の有栖川有栖著【書く機械】は、氏の短編集で読んでいた。こちらも、後味の悪い終わり方だった。
法月倫太郎氏の作品は、読んだことがない。どこかアンソロジーもので読んだかもしれないが。
冒頭から気分が悪くなり、その先はギブアップしてしまった。
貫井徳郎著【蝶番の問題】は、面白かった。
5人の劇団員が、人里離れた別荘で合宿する。その夜嵐が来て、途中の道が寸断される。お約束の「密室もの」とも言える。そして「誰もいなくなった」状態になるのだが……。
「土砂降りの雨」「二階から落ちる」「iPadで音楽を聞く」「ドアの軋み」「テレビの音声」といった伏線の回収が見事だった。
「どんでん返し」が、物や現象ではなく構成員というのも、あまり見ない設定かもしれない。
最後の東川篤哉【藤枝邸の完全なる密室】も、「密室を包む密室」という発想がユニークだった。
「どんでん返し」を謳ったものはあまり期待しない方がいい。というのが、結論かもしれない。
いや、「どんでん返しの帝王」こと中山七里さんは別格だが。
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