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2026.04.20

柏井壽【京都つばきタクシー】

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光文社文庫 か70-1
柏井壽/著
出版社名 光文社
出版年月 2025年12月
ISBNコード 978-4-334-10869-4
(4-334-10869-5)
税込価格 924円

脱サラし、京都で観光個人タクシーを始めた椿裕之。毎回、訳ありの乗客、そして京都の名所・美食処として登場する連作集。

 

第一話【正法寺の紅葉】では、「京都つばきタクシー」の運転手裕之が妻の藍子に相談することなく個人タクシーを始めたことで離婚を突きつけられ、書類にサインをして帰宅するところから始まる。

まっすぐ自宅へは帰らず、藍子の妹紫がやっている「むらさき」という小料理屋へ入っていく。

藍子と紫は双子だが、容姿はそっくりでも性格は真逆だ。

そこで紫からも藍子に相談しなかったことを責められているところへ、常連客の梅原がやってくる。

という出だしで、主要人物の紹介をしていく。

 

裕之は個人タクシーだが、流しの傍ら予約制も取っている。客の好みに合わせた案内をするのだ。

で、今回の依頼は、京都に住んでいる有村鈴からの「早めの紅葉を楽しみたい」というもの。
まだしっかり紅葉しているとは言えない京都だが、鈴は更に予定を早めてきた。

それでもうまく対応し、「常称寺」「源光庵」「光悦寺」と廻る予定だ。
しかし時間に余裕のあるところから、「正伝寺」へと赴く。それは正解で、方丈から見る庭は素晴らしいものだった。

その後は鈴の身の上話があったり、見頃時の再訪を予約したりと続いていく。

少々辛気くさい話ではあった。

 

「むらさき」の料理は、いずれも美味しそうだ。京都の「おばんざい」だが、そこは商売、やはり洒落ている。

 

第二話【祇王寺の庭園】では、結婚式の前日に嵯峨野巡りを希望した佐々木なつみという女性。

裕之は「腕によりをかけ」てコース作りに励む。

ここでは、裕之の家にある食器がかなり素敵だった。古伊万里の線描き唐草・唐津焼・信楽の片口など。いい器を使えば、手抜き料理も美味しくなるだろう。

 

途中だが、一旦アップ。

 

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