児島青【本なら売るほど 1】
HARTA COMIX
児島青/著
出版社名 KADOKAWA
出版年月 2025年1月
ISBNコード 978-4-04-738107-0
(4-04-738107-1)
税込価格 792円
ここは、本と人とがもう一度出会い直す場所。
ひっつめ髪の気だるげな青年が営む古本屋「十月堂」。
店主の人柄と素敵な品ぞろえに惹かれて、今日もいろんなお客が訪れる。
再読
前回は本の紹介程度だったので、マンガ大賞受賞をきっかけに、もう一度読んでみた。
第3巻では、バーの二階に住んでいた南君の話が出ていたからでもある。
本の内容紹介がメインではなく、本と人の関係(思い出・憧れ・執着)が主役の本なのだが、やはり何が取り上げられていたかは気になる。
第一話は【本を葬送る】と書いて「送る」と読ませている。
→「本を捨てるか残すか」という行為そのものがテーマっで、“本の価値は誰が決めるのか”という話。
第二話【コーヒーにこんぺいとう】では、【高丘親王航海記 】とその漫画版(近藤ようこ版)を取り上げている。
「難しそうな本に憧れる高校生」が、“背伸びして読む体験”がテーマで、
これは次の第三話、牟礼マリの話と繋がっている。
次の美大生 南のエピソードが、かなり顰蹙をかったのだったか。
なんと彼は、本を卒論の素材として扱ったのだ。中身ではなく、「物質」としての本としていた。
本は読むだけのものじゃなく、「壊すことも表現」という価値観を持っている。
次に出てくる未亡人は、夫の蔵書の話だ。
夫が集めた膨大な専門書・文学書で、本はその人人生そのものではあるが、残された人にとっての重みはどうなのだろうか?
本書は、単に「本紹介漫画ではない」というのが、結論だろうか?
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