森谷明子【れんげ野原のまんなかで】
創元推理文庫 Mも1-2
森谷明子/著
出版社名 東京創元社
出版年月 2011年9月
ISBNコード 978-4-488-48202-2
(4-488-48202-3)
税込価格 770円
季節の折々に、小さな図書館を訪れる人たちがもたらすささやかな謎の数々。/解説=大崎梢
関東地方のとある県の、本屋が6つしかない小さな町秋庭市。その端っこにある秋葉図書館の分館が舞台。
登場人物は、新人司書の文子と二人の先輩司書、図書館長の4人をメインに、近在の大地主秋葉氏や市民たち。
その図書館を中心に、四季折々の話が美しい章タイトルとともに、語られていく。
「図書館への家出」を敢行しようとした小学生たちの出てくる「第一話 霜降――花薄」
「第二話 冬至――銀杏黄葉」では60年越の恋が語られる。
万葉集の番号を使った恋文のやり取りは、昔映画で観た覚えがある。
「第三者 立春――雛支度」
こんな小さな図書館にも、立派な美術集もある。手元において眺めていたい人がいても、無理からぬような。
「第四話 二月尽――名残の雪」
二・二六事件当時にまで遡る、秋葉氏の出会った雪女とは?
「第五話 清明――れんげ野原」
50年ほど昔の当地近辺にも、レンゲ畑はたくさんあった。当時勤務していた先の近くにも。
いつの間にか、姿を消してしまったところが多い。
「清明」という言葉は、二十四節気の中でも一番好きな言葉であり、またその季節でもある。
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