結城真一郎【#真相をお話しします】
新潮文庫 ゆ-16-3
結城真一郎/著
出版社名 新潮社
出版年月 2024年7月
ISBNコード 978-4-10-103263-4
(4-10-103263-7)
税込価格 649円
累計50万部突破! 本屋大賞ノミネート! 日本推理作家協会賞! 各紙誌、メディア騒然の令和最大の話題作、ついに文庫化! ミステリ界の超新星が仕掛ける、五つの罠。
なんとも後味の悪い短編集だった。
というのは自分の感想であって、こういうのが時代の先端なのかもしれない。
紹介文にもあるように、日常に潜む小さな「歪み」を描いた5つのどんでん返しミステリー。
一昔前なら「非常識」と捉えられていたであろう「仕掛け」が、今や日常に近くなってしまったのだろうか?
勿論一昔前にも二昔前(?)にも、気味悪い話は横行していたし、読み継がれてもいた。
だが、日常にあるかもしれない、という事実が恐ろしい。
以下、ネタバレを含みます。
冒頭作【惨者面談】は、模試で成績が振るわなかった子どもの家に、家庭教師を派遣する会社の営業マンの体験。
巻き込まれた近所の子どもがかわいそうだった。
次の【ヤリモク】は、言葉の意味を初めて知った。
娘がマッチングアプリで知り合った相手と「パパ活」をしているらしいことを知った男。
それが怖いことだと知らしめるために、自分が若い女性を狙って連続殺人事件を犯すという話。
【パンドラ】は、不妊治療の話。
妻公認で婚外精子提供をしたことのある男が、その時生まれた娘から面会を求められる話。
娘の母親は、提供希望者に自ら会って、希望の提供者を探していた。
【三角奸計】
最後の【#拡散希望】が、最悪だった。
YouTuberとして成功するよう、長崎県の島に移住する夫婦。島の小学生は、やはり移住組を含めて4人の3年生。
子どもにもネット環境にさらさないようしている夫婦。他の3人の内二人も、携帯も持っていない。
夫婦は子どもの日常を居間で報告させ、それを密かに撮影してYouTubeにアップしていたのだ。
いくら親とはいえ、素顔を(それを本人にも知らせず)ネットにさらすことが許されるのだろうか?
ネット社会は、色んな形で私たちを蝕みつつあるのか??
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