2020.07.03

野村胡堂【音波の殺人】

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これも、新聞社のコンビ二人が探偵。

音響装置から出る音波が少し離れた場所にある標的を殺すという、何とも奇想天外な事件。

 

偏屈な学者と、今をときめく流行歌手。
最初からうまくいかなかったに違いない結婚生活だったが。
しかし離婚しているわけではなく、妻は夫の持ち家に住み、夫は自分の書斎の窓越しに、彼女の部屋を監視している。

かなり異常な心理がもたらした殺人か。

しかし真相を突き止めた記者は、スクープを焦って結果的に自分が犯人を殺してしまったことに罪悪感を抱いて記者を止めようと思う。

 

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2020.07.01

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:1532
ナイス数:628

「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす (光文社新書)「家事のしすぎ」が日本を滅ぼす (光文社新書)感想
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読了日:06月29日 著者:佐光 紀子
流行作家の死流行作家の死感想
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読了日:06月29日 著者:野村 胡堂
PHPくらしラク~る♪2020年7月号:“清らかな部屋"で快適に! スッキリ8割捨てPHPくらしラク~る♪2020年7月号:“清らかな部屋"で快適に! スッキリ8割捨て感想
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読了日:06月27日 著者:
陰翳礼讃陰翳礼讃感想
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読了日:06月27日 著者:谷崎 潤一郎
ミステリーで読む戦後史 (平凡社新書)ミステリーで読む戦後史 (平凡社新書)感想
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読了日:06月25日 著者:古橋 信孝
留萌本線、最後の事件 トンネルの向こうは真っ白 (ハヤカワ文庫JA)留萌本線、最後の事件 トンネルの向こうは真っ白 (ハヤカワ文庫JA)感想
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読了日:06月23日 著者:山本巧次
准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく (角川文庫)准教授・高槻彰良の推察4 そして異界の扉がひらく (角川文庫)感想
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読了日:06月20日 著者:澤村 御影
お悩み相談室の社内事件簿 ~会社のトラブルすべて解決いたします~ (マイナビ出版ファン文庫)お悩み相談室の社内事件簿 ~会社のトラブルすべて解決いたします~ (マイナビ出版ファン文庫)感想
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読了日:06月15日 著者:浅海 ユウ
たそがれどきに見つけたもの (講談社文庫)たそがれどきに見つけたもの (講談社文庫)感想
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読了日:06月04日 著者:朝倉 かすみ
私の途中下車人生 (角川文庫)私の途中下車人生 (角川文庫)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2020/06/post-1e8153.html
読了日:06月04日 著者:宮脇 俊三

読書メーター

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吉川英治【折々の記】

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著者:吉川英治
価格:
カテゴリ:一般
発行年月:1974
出版社: 六興出版
サイズ:19cm/350p
利用対象:一般

 

底本は1953年12月25日初版の六興出版社。

また、1942年全国書房の【折々の記】というのがあるが、本書とは無関係だとある。

表題作【折々の記】では、戦後すぐの暮らしについて、日頃の想いを少しずつ綴った、珠玉の文章が並ぶ。

制服を着た新生中学生やサンドイッチ・マンへの思い、など。
老歌人の疎開先から見えた富士山など、目の前に浮かぶようだ。

中で、ご自身の再婚披露宴(?)の模様が面白かった。

 

また、著者の歴史小説観や歴史上の人物についても言及している。

大衆作家として、こんなに人気のあったかたはないだろうな。

 

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2020.06.29

野村胡堂【流行作家の死】

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全集に入っている中の一つらしい。

野村胡堂と言えば、銭形平次。時代物作家だとばかり思っていたが、現代物(?)もあったんだ。
とは言っても、明治時代の話かな?

探偵役は、新聞記者。古橋信孝【ミステリーで読む戦後史】(20.06.24)によると、刑事も探偵と呼ばれていたようだが。

編集部長と、フットワークの軽い記者が、被害者の周りをあれこれ探って真相を突き止める。
密室と見えた場所も、なるほど鍵があれば容易に入れるわけで、動機はちょっと同情できる。

書き方は、遠い昔に呼んだ「銭形平次」ものと同じ、丁寧なものだ。

「銭形平次」の原作は、本書と同じように丁寧な敬体で書かれていたっけ。これは母の雑誌で読んだのだったか?

 

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2020.06.27

谷崎潤一郎【陰翳礼讃】

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著者:谷崎潤一郎
価格:524円(中公文庫)
カテゴリ:一般
発行年月:1995.9
出版社: 中央公論社
レーベル: 中公文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-12-202413-7

日本の美学の底には「暗がり」と「翳り」がある−。日本人の暮らしの美学について、さまざまな方向から論究したもの。

これは昭和の初め頃だろうか?

障子紙越しの光のやわらかさ。長い庇を通ってくる風を受ける縁側。ちょっと暗いトイレ、いや厠。
土間の台所。

本書が書かれた頃は、まだ完全には洋風化していない住居が多く、それらが喪われていくのを嘆くような記述も見える。

そう言えば子どもの頃の家は、京都のも大阪に越してからも、トイレが住居部分から言えば外にあったな。わざわざ外へ行くのではなく(母の実家の郡上の家はそうだったが)、縁側から廊下伝いに行く。
手水があって、水は吊した容れ物(なんと言ったっけ?)に入っていた。

この廊下部分が、一人遊びに格好の場所だった。

しかし、それなりに便利さと明るさに慣れた今、たまに行ったお寺のたたずまいはいいなと思うけど、住まいとしてはもう戻れない。

 

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2020.06.21

PHPくらしラク~る♪2020年7月号

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スッキリ片づいたリビング、清潔で広々とした床、窓から吹き抜ける風――。
気持ちのよい部屋は、身も心も軽やかにしてくれます。
この夏、本当に必要なもの、使うものだけを持つ、清々しいくらしを始めてみませんか?

<目次>
◆近藤幸子・関田四季・森下敦子:暮らし上手さんが選んだ「私のお気に入り」
◆筆子:ミニマリスト筆子さんに聞きました! ”これ”にドキッと来たら、持ちすぎ注意報!
◆筆子:今日からスタート! 「1週間で8割捨てる」プログラム
◆マキ:シンプルライフの達人 マキさんの わが家は“これだけ”あれば十分です
◆大嶋信頼:「無意識」にお任せで 勝手に“片づく人”になる!
◆井出留美:食品のムダ買いで 年6万円も捨てている!
◆脇田尚揮:手放して運気アップ! 夏に捨てるべきもの
◆西山美紀:マネーの“常識”を捨てれば 貯まる家計になる!
◆御手洗直子:めんどくさがりでも! ハードルを下げれば、掃除は楽しい!

 

一時はたくさん見ていた「断捨離」「ミニマリスト」系のブログも、今は一つだけになった。
独特の視点が面白く、残ったのだ。

その筆者が書かれている記事が掲載されている本書を、何となく読んでみる。

基本の基本ばかりで目新しいことはあまりないが、時々こうして活を入れる(?)ため。

さて新しい週。『「1週間で8割捨てる」プログラム』の実行にとりかかりますかな。

 

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2020.06.20

山本巧次【留萌本線、最後の事件】

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著者:山本巧次
価格:792円
カテゴリ:一般
発売日:2020/04/16
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワ文庫 JA
利用対象:一般
ISBN:978-4-15-031430-9

廃線前の撮りおさめのため、北海道・留萌本線に乗車した鉄道ファンの浦本。だが発車後まもなくハイジャック事件に巻き込まれ、車内に閉じ込められてしまう。犯人はなぜか道議員を交渉役に指名し、半端な身代金を要求するが…。【「TRC MARC」の商品解説】

サブタイトルに「トンネルの向こうは真っ白」とある。
川端康成【雪国】のように、トンネルを出たら雪が積もっていたのかというと、そうではなかった。
これが本書のメインテーマで、その「真っ白」を実感できたかどうかが人生の分かれ道だったというような話になるか。

序章でフリーターの「鉄ちゃん」を登場させ、ハイジャック実行犯との関連性を提示。
同時に、過去の炭鉱町とそこに住んでいた子どもたち。こちらは、現在との関連性を暗示。

あとは驚くべきハイジャックの真相。

実際には、留萌本線はまだ廃線にはなったいない。だが、予定には入っている。
本書のような光景が見られるのだろう。

 

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2020.06.16

【准教授・高槻彰良の推察4】extra

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【准教授・高槻彰良の推察4】は中編二つとextraから成っている。

その【extra】としての【それはかつての日の話 Ⅱ】がよかった。

尚哉が渉から聞いた話の内容だ。

父親によって、母の弟高槻渉に預けられた彰良のイギリス時代の話。

渉自身、自分の父親(彰良の祖父)から通帳とカードだけ渡されて捨てられたという過去を持つ。
彼が欲していたのは、「家族」。
そのために、自身が経営するアパートメントの住人には、「夕食は必ず一緒に摂ること」というルールを課している。

 

彰良は新しい学校にも慣れていくが、クラスのいじめられっ子と仲良くなったことで、いじめグループに目を付けられる。
そしてそのことで彼らに怪我をさせてしまう。

学校から呼び出しを喰らった渉は、すっ飛んでいく。
しかめ面をした教師と、恐縮している彰良。

だが、事情を聞いた渉が、彰良は悪くない、説教するなら彼らの方にと言って連れ帰ろうとした時の教師の言葉。

 そのとき、教員が言った。
「いえ、すでに彼らにはきつく説教をした後です」
「……何ですって?」
 思わず足を止め、渉は振り返る。
 教員は相変わらずしかめっ面のまま、こう続けた。
「本日は、これまで彼らの悪質な行為を見逃していたことについて謝罪させていただきたく思い、ご足労いただきました。相手に怪我をさせたミスター・タカツキの行動については少々やりすぎかもしれませんが、一対多の状況での自衛ならばやむを得なかったと判断いたしました。今後はこのようなことが起こらぬよう努めるつもりです」

こういうことを言える、日本の教師がいるだろうか?

 

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2020.06.15

澤村御影【准教授・高槻彰良の推察4】

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著者:澤村御影
価格:704円
カテゴリ:一般
発売日:2020/05/22
出版社: KADOKAWA
レーベル: 角川文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-04-109264-4

春。尚哉は変わらず高槻の助手をしている。ある建築事務所で起こった「4」にまつわる事件の真相は!? また、高槻の叔父・渉から、尚哉は高槻の悲痛な過去を聞き…。凸凹コンビの怪異譚。【「TRC MARC」の商品解説】

久しぶりの高槻先生。サブタイトルは「そして異界の扉がひらく」とある。

何故か、過去に読んだものも多少覚えていた。

尚哉が2年生になったところから始まった【四時四十四分の怪】は、高槻のサイトへの相談事だが、むしろ周囲の話の方が興味深い。

相談者の勤める事務所の所長遠山とは?

尚哉は少しずつ気持ちが前向きになっている。

【人魚のいる海】も、話の発端は江ノ島近辺で目撃されているという人魚の話だが、その人魚には根拠があった。

しかし本編は、スッキリしない終わり方だった。

尚哉はさらに周りの人たちとのコミュニケーションも少しずつ取っていく。

【extra それはかつての日の】については、別記事で。

 

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2020.06.11

浅海ユウ【お悩み相談室の社内事件簿】

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著者:浅海ユウ
価格:712円
カテゴリ:一般
発売日:2019/02/20
出版社: マイナビ出版
レーベル: マイナビ出版ファン文庫
利用対象:一般
ISBN:978-4-8399-6896-0

 

大企業の営業課長としてバリバリ働いていた松坂は、部下の裏切りによって社内で最も窓際と言われる「お悩み相談室」に追いやられる。個性的なメンバーとともに社員の悩みを解決していくうちに自分自身も再生し、成長して−。【「TRC MARC」の商品解説】

各章事に「事件(悩み)」は起きるのだが、それよりも松坂の復讐譚のような感がある。その気持ちが、全編を貫いている。

第一章 眠り猫

松坂が配置された「お悩み相談室」も面々の紹介も兼ねた第一章。
また、松坂の家庭の様子も少し描かれる。

どうしても眠気を防ぐことの出来ない「睡眠障害」を、その本人は解っていながら認めようとしない。

第二章 風鈴の恋

第三章 バラ色の人生

第四章 トイレの奈々子さん

 

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