2019.07.20

小湊悠貴【ゆきうさぎのお品書き】

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価格:616円
カテゴリ:一般
発売日:2016/02/19
出版社: 集英社
レーベル: 集英社オレンジ文庫
サイズ:15cm/280p
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-680067-9

大学生の碧は、ある事情から極端に食が細くなってしまった。ある日貧血で倒れ、小料理屋『ゆきうさぎ』を営む青年・大樹に助けられる。彼の料理を食べ元気を取り戻した碧は、店でバイトすることに…?

こんなお店があればいいのにと思わされる。

序章では、この店を切り回していた女将が亡くなり、店がしばらく閉まっていたこと。孫である大樹が店を継いで、再開店したことが語られる。

そして、表題作【6時20分の肉じゃが】

「ある事情」というのは、碧の母親が亡くなったこと。碧だけでなく、父親の玉木もまた、憔悴していた。
大樹にそのことを指摘された碧は、大樹に習いながら「肉じゃが」を作って父と食べる。その朝食時間が6時20分ということだ。

第二話の【9時99分の思い出プリン】では、「ゆきうさぎ」の向かいに建つ洋菓子屋のお話。
そこの娘は「ゆきうさぎ」によく顔を出し、碧ちに仲がいい。
その兄は父親と店の経営のことで諍いを起こし、パリでの修行後帰国しても家へ帰ってこない。
売り上げが徐々に落ちてきている店を心配した碧たちだったが……。

【14時5分のランチタイム】

以前バイトをしていた菜穂と母親との意地の張り合い、というべきか。
感謝はしても、なかなか口に出せないのが親子である。

おいしい弁当は、雄弁に感謝を伝えてくれる。

【23時の愛情鍋】

そして終章【深夜0時の店仕舞い】

大樹が店を再開してから、ほぼ1年間を描いたもの。シリーズになっている。

本書のもう一人(?)の重要な登場人物(??)が、武蔵というネコだ。
決まった人にしか懐かないが、大樹が店を再開したとき、お客を呼び込んでくれた。
碧や三毛の窮地を大樹に知らせたのも、このネコだ。

こういう地域ネコがいるところは、きっと人情もあるんだろうな。

 

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2019.07.17

【ママは何でも知っている】

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価格:972円
カテゴリ:一般
発売日:2015/06/04
出版社: 早川書房
レーベル: ハヤカワ・ミステリ文庫
サイズ:16cm/298p
利用対象:一般
ISBN:978-4-15-181151-7

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドはブロンクスの実家へママを訪れる。ママはディナーの席でいつも捜査中の殺人事件の話を聞きたがり、事件をいともたやすく解決する。【「TRC MARC」の商品解説】

話を聞いて真相を当てるという安楽椅子探偵もので、デイビッドの話をよく整理すると何だとなるような、そんなに難しいお題ではない。
割烹着姿の奥さんが推理する【ミミズク】シリーズを想起させる。

どれも似たような展開で特に記憶に残るようなものはなかったが、【ママと呪いのミンク・コート】は途中まで怖かった。
そして女心の哀れさが非常に出ていた一編だった。
この被害者、そして残された夫は、心底かわいそうだと思う。

どの短編も、ほぼママの家へ行って食事をしながら事件の話をするのだが、このデイビッドの妻とママとのつばぜり合いが、何とも不快で、一編目だけで読むのを止めようかと思ったほどだ。

それにしても、ママはともかく(?)、妻の前で事件の話を洗いざらいするとは、普通考えられないと思うのだが。

 

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2019.07.16

ブックオフ買取

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本を処分している。


月一回子ども会の「廃品回収日」があるが、最近はブックオフを利用するようになった。

本を送った二日後には査定が来る。値段がつかないものもある。

以前違うところで頼んでいたが、そこでは一冊ずつ自分で査定して送ることができた。
ある意味便利だが、一括して判断してもらえるのもめんどくさくなくていいかなと思うようになった。

査定結果は、そんなものかなという感じ。

しばらくは、これで少しずつでも減らしていくつもり。

 

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2019.07.15

原田ひ香【東京ロンダリング】

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価格:475円
カテゴリ:一般
発売日:2013/12/13
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
サイズ:16cm/197p
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-745148-1

内田りさ子、32歳。わけあって離婚。戻るべき家を失い、事故物件に住むことを仕事にした彼女は、移り住む先々で人と出会い、衝突しながら何を取り戻したのか? 【「TRC MARC」の商品解説】

思いがけず、当たりの本だった。

家を貸すとき、事故物件はその旨を相手に伝えなければならないが、一度誰かが借りれば次からはその必要がない。
そこで、「一人目になる」という仕事が発生するのだとか。
敢えてこういう家に住んで家賃を節約している人がいるという話は聞いていたが、お仕事になるとは。

りさ子はそうして色々なところに住むが、とある古アパートに住んでいるときに出会った人たちによって、自分の人生を取り戻していく。

その近くの食堂の息子が、いい雰囲気で描かれている。
元ブスで年を重ねてそれなりになったという大家は、毒舌家だが親身な人でもあった。

元夫の父との交流が、なぜか切ない。

不動産会社社長相場のセリフ、『自分たちは東京をロンダリングしているのだ』というのも面白かった。
そういう観点もあるのだな。

 エレベーターは途中から壁の一部がガラス張りになった。光があふれ、丸の内の街を広く展望できた。光の街にりさ子たちはするすると降りていった。

 

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2019.07.12

渡辺淳子【東京近江寮食堂】

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価格:713円
カテゴリ:一般
発売日:2017/10/11
出版社: 光文社
レーベル: 光文社文庫
サイズ:16cm/289p
利用対象:一般
ISBN:978-4-334-77542-1

〈谷根千〉にある近江寮で、うまいものを提供しながら、食べること、生きること、進むことを考える−。おばちゃんの自分探しを切々と描く長編。【「TRC MARC」の商品解説】

家出した亭主から、10年ぶりにハガキが来た。主人公はそのハガキを握りしめ、東京へ探しに来る。
ところが、財布を落としてしまう。

その財布を拾ってくれた安江がやっているのが、東京近江寮という滋賀県人用の宿泊所だった。

主人公はお金がないので、そこで賄いをしながら亭主を探すことにする。

彼女が作る料理がおいしそう。

縁あってここでご飯を食べた人たちから次々と評判が拡がり、彼女は近江の料理を出すようになる。
この頃から、宿泊施設と言うよりは「近江寮食堂」となっていくようだ。

しかもその料理が人々を変えていく。

章ごとにタイトルがつく短編集ではないが、それぞれ一つずつ話が独立しつつ繋がっていく。
癌のパートナーを入院させて自らも時々泊まりに来る池花。彼とパートナー忍の話がよかった。ちょうど【きのう、何食べた】を観ていたからかもしれないが。
昆布出汁の威力満点というところ。

亭主は、東京で親切な人のアドバイスで少しずつ自分を取り戻しているようだ。
いつか、自分を迎えに来てくれるだろうか。

また安江の姑ヨシ子さんの存在も大きかった。
認知症のようでいて、しっかりとアドバイスもしてくれる。
ゲイカップルにしても、「そういう時代になったのだねぇ」と受け入れることが出来る。

表紙絵のおにぎり。おいしそう!
白いお米のおにぎりは、最高のご馳走だ。

 

彼女と安江のやりとりが、漫才のようで面白い。
しかし少し違和感のあったのが、というか好きになれなかったのが、『何々なのよお』といった語尾。

これは主に寮の管理人である安江が使う言葉だが、最期までなじめなかった。

 

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2019.07.09

和久井清水【孤道 完結編 金色の眠り】

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価格:778円
カテゴリ:一般
発売日:2019/03/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
サイズ:15cm/349p
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-515072-6

殺された鈴木の祖父のノートを託された浅見は、事件の核心に迫る記述に引き込まれていく。内田康夫の筆を継ぐ新人による完結編。【「TRC MARC」の商品解説】

これまで連綿と続いていた浅見光彦シリーズを、思いもかけず他の人が引き継いだ。
途中で終わってしまった【孤道】を受けての挑戦だ。

書き手が変わったことで違和感があるかと思ったが、それはさほど感じなかった。

本書では新たに、ノートに登場する森高教授の子供時代の話など、日本の旧来の悪しき習慣なども登場する。
また、学問の世界の醜さにも触れていて、これは現実世界でもありそうだ。

浅見はノートを読むうちに、自分が鎌足の秘宝を探しているような錯覚に陥っていく。
そして思いがけないところで、その秘宝を見つけるが……。
持ってきた人とそれを守った人の気持ちを大事に、浅見もまた秘密を持ち続ける決意をしたのだった。

最期、浅見は「孤独」に熊野「古道」を歩く。彼にとっては修行になり、なにがしかの成長が期待できるだろう。

 

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2019.07.07

【下町やぶさか診療所】

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価格:799円
カテゴリ:一般
発売日:2018/12/18
出版社: 集英社
レーベル: 集英社文庫
サイズ:16cm/398p
利用対象:一般
ISBN:978-4-08-745824-4

東京浅草。手首を切った女子高生・麻世を助け、一緒に暮らすことにした診療所の医師・真野麟太郎。ふたりは診療所に持ち込まれる病気や患者の問題と真摯に向き合っていく−。【「TRC MARC」の商品解説】

「浅草の赤ひげ先生」の話らしいというので、読んでみた。
「やぶ」は「藪医者」のやぶ、「さか」は医院の前が坂だからというのが命名(?)の理由らしい。

第一章で麟太郎に救われて一緒に住むようになった麻世と二人で、あとの第七章までの小さな出来事を解決していく。

第三章の【底の見えない川】は、辛かった。
誰もが通る可能性のある、介護の日々。助かった命を喜んだものの、そのあとの暮らしが一変してしまう。

自分ならどうするだろうと考えてしまう。

しかし結果は、思いがけない奇跡が起きた。こんなこと、実際には起きずに家族は底の見えない川を覗き続けるのだろうが。

第四章の【幸せの手】はよかった。

「手当て」というのは元々「手を患部に添えて診ること」というのを自然にしていた麟太郎だが、それが評判を呼んで診療所はいつになく賑わっている。
そんな中、恋煩いの青年高志
がやってくる。事情を聞いた麟太郎と麻世は、一肌脱ぐことに。
相手はなんと、麻世も知っている元ヤンキーの知沙。

この知沙と麻世の話し合いがいい。
花火大会が幸せをもたらせてくれればいいのだが。

麻世がだんだん素直になっていくのは読んでいて嬉しいが、彼女の心の傷が癒える日はくるのだろうか。

第五章【妻の復習】とは穏やかならない。

しかし結果は、人の優しさを知ることになる。
今回、麻世は登場しない。

第六章【スキルス癌】では、医学の限界を知る麟太郎。
幼友達で飲み仲間の最期を看取ることになる。

第七章は【決断】とあるが、第六章で麻世は今後のことは考えていると言っている。
それがこの「決断」なのだが、どうしようもないクズな人間というのはいるもので、麻世はそれに決着をつけるつもりなのだ。

この後麻世や純一がどうなるかは、書いてない。
麻世の母親満世もしかるべき治療を受ければ、正常に戻るだろう。

と期待して読み終えるしかない。

 

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2019.07.05

【PHPからだスマイル】2019年 01 月号

2019-01

価格:420円
発売日:2018/12/07
雑誌コード:17705
出版社: PHP研究所
サイズ:約13×18cm

7月号を買ったついでに、これも気になったので購入。

普段あまり気にしていないことでも、健康に悪いことってあるんだな。

かといって、あまり神経質になるのもなぁ。
「ご飯のおとも」(明太子とかわさび漬けとかキムチとか水なす漬けとか、あれとかこれとか)は大好きだし。あ、白い美味しいご飯も「カラダに悪いもの」なんだ。

 

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2019.07.02

内田康夫【孤道】

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価格:799円
カテゴリ:一般
発売日:2019/03/15
出版社: 講談社
レーベル: 講談社文庫
サイズ:15cm/359p
利用対象:一般
ISBN:978-4-06-514996-6

熊野古道の名所、牛馬童子の頭部が斬り落とされ、行方不明になる事件が発生。ほどなく、不動産会社社長・鈴木義弘が大阪天満で殺害され…。【「TRC MARC」の商品解説】

シリーズ最終作というだけではなく、連載中に著者が身体を壊され、途中で「引き継いでくれる人に託す」とされた本。
いつもは著者が解決してくださる事件の真相はわからないまま終わるということは、読んでいて結構プレッシャーになる(なぜ?)。

いつも著者は、プロットを考えずに書いているうちに終わりまで持ってくると仰っていたから、本書もそれだとすると、著者の中でも完結していなかった可能性は高い。

とまれ、話の中身は面白い。

特に80年前の日記など、浅見と一緒になってワクワクゾクゾクしながら読み進めた。

そして、話は佳境に入ったところで、終わってしまった。
一度だけ(だったかな?)犯人ではと思われる人物が登場するが、これは解決編でどう繋がっていくのだろうか?

あとは、【「『孤道』完結プロジェクト」最優秀賞】であるという【孤道 完結編 金色の眠り】を読むしかない。

 

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2019.07.01

6月の読書メーター

6月の読書メーター
読んだ本の数:10
読んだページ数:2151
ナイス数:482

手のしびれ・指の痛みが一瞬で取れる本手のしびれ・指の痛みが一瞬で取れる本感想
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PHPからだスマイル 2019年 07 月号 [雑誌]PHPからだスマイル 2019年 07 月号 [雑誌]感想
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読了日:06月25日 著者:
すぐメモする人がうまくいくすぐメモする人がうまくいく感想
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読了日:06月22日 著者:堀 宏史
孤独な夜のココア (新潮文庫)孤独な夜のココア (新潮文庫)感想
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読了日:06月19日 著者:田辺 聖子
きのう何食べた?(1) (モーニング KC)きのう何食べた?(1) (モーニング KC)感想
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読了日:06月17日 著者:よしなが ふみ
ひなた弁当 (小学館文庫)ひなた弁当 (小学館文庫)感想
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読了日:06月15日 著者:山本 甲士
家族ずっと (双葉文庫)家族ずっと (双葉文庫)感想
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読了日:06月12日 著者:森 浩美
虹のふもと (講談社文庫)虹のふもと (講談社文庫)感想
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読了日:06月10日 著者:堂場 瞬一
おれたちの故郷 (集英社文庫)おれたちの故郷 (集英社文庫)感想
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読了日:06月08日 著者:佐川 光晴
気づいたときにささっと!ほどほど掃除のしかた (小学館実用シリーズ LADY BIRD)気づいたときにささっと!ほどほど掃除のしかた (小学館実用シリーズ LADY BIRD)感想
http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2019/06/post-76dac3.html
読了日:06月06日 著者:辰巳 渚

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