西村京太郎【十津川警部 高山本線の昼と夜】
著者:西村京太郎
価格:916円
カテゴリ:一般
発売日:2016/05/13
出版社: 双葉社
レーベル: FUTABA NOVELS(フタバノベルズ)
利用対象:一般
ISBN:978-4-575-00799-2
飛騨高山の屋台会館で画家の緒方幸太郎が殺害され、彼の描いた「春の高山祭」と題する大作が盗まれた。それから東京で、美術学校の後輩にあたる画家の橋本誠も殺害された。捜査を任された十津川警部は岐阜県警と合同捜査に乗り出し、絵画販売に絡む複雑なからくりと、天才画家と呼ばれた人物の存在をつかむ。
高山本線は、郡上へ行っていた頃、必ず利用していた。
といっても、実際には岐阜~美濃太田までだったが。
下呂温泉には泊まったことがあるが、高山へは行ってない。
肝心のストーリーだが、どうもあちこち飛んで、芯が一本通っていない。
メインは緒方幸太郎という画家が殺されたことから始まっているのだが、この動機もおかしな話だ。
また彼が描いた大作が旅館の部屋から盗まれるのだが、誰もが出入り自由なようで、実際にはあり得ない話だった。
しかし「画の価値」というのは、実際にはどういうものなのだろう?
「高いものに価値がある」ような感を受けた。
それよりも、旅館に逗留中の画家がいつも買っていたという、漢方の話が面白かった。
その画家の娘の母親は富山の薬商が実家だった。
画家の常用漢方は、「葛根湯」「芍薬甘草湯」「五苓散」「加味逍遙散」で、結構メジャーな薬だった。
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