2007.09.30

◆江神二郎が帰ってくる!

070922akijoyori02先日までの残暑とはうって変わって、冷たい雨の降る肌寒い日曜日。今日運動会を予定していたところは、全て中止になった模様。
予備日は平日なので、上のチビさんにとっては小学校生活最後の運動会なのに、ママに来てもらえないようだ。

画像 ↑ は単純に、機上から見た雲。
これとはちがう場所だが、ちぎれ雲が機体の側を後ろへ飛んでいくのが面白かった。このあと、秋田の上空へかかると、いつもガタガタと揺れる。
また、今回も着陸前に大きく右旋回して機体が傾くのが気持ち悪かった。


さて、雷蔵様の15年待ったよ、本日の購入で知ったのだが、有栖川有栖の新作が江神二郎ものだという。

有栖は、徹也に借りた「月光ゲーム」(04.05.29)が最初だった。完成度は今一つの小説だったが、学生探偵江神二郎に惚れ込んだ。
彼はこのあと、「孤島パズル」「双頭の悪魔」にも登場するが、突如姿を消してしまう(単に、著者が書かなくなられただけ)。同じアリスもので登場してきた火村をあまり好きになれないだけに、どれだけ江神復帰を待ちわびたことか!
もう書かれないのかと諦めかけていた時に知った、この朗報。

雷蔵様もおっしゃるように、読むのが怖い!
トラックバックさせていただきました。

有栖川有栖 索引


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2004.11.26

◆森博嗣【地球儀のスライス】

地球儀のスライス(講談社文庫)
森博嗣〔著〕
出版社 講談社
発売日 2002.03
価格  ¥ 700(¥ 667)
ISBN  4062733870

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「黒窓の会」。西之園萌絵を囲んで開かれるその秘密の勉強会にゲストとして招かれた犀川創平は、古い写真にまつわるミステリィを披露した。屋根飾りと本体が別々になった奇妙な石塔は、何のために作られたのだろうか。S&Mシリーズ2編を含む、趣向を凝らした10作を収録

短編は難しいなと思う。最初の5篇は、正直あまり面白くなかった。

6篇目、「マン島の蒸気鉄道」は面白かった。挿画(イラスト)が効いている。鉄道と写真の絶妙のコンビネーションといえば良いか。洒落た紳士のこだわり?・遊び心?といったものを楽しめた。いつもは脇に控えているだけの諏訪野の占めた位置が良い。やはり場所を変えたから出来た作品かな。

あと、何故か「気さくなお人形、19歳」もちょっとホロリとさせられた。実はレンちゃんファンだったりして……

「河童」は、別冊宝島「森博嗣本」にコミックとして収録されていたものだろう。

徹也は、短編は買わない主義だった。

森博嗣「地球儀のスライス
2002年3月15日第1刷発行

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2004.11.21

◆篠田真由美【美貌の帳】

美貌の帳 建築探偵桜井京介の事件簿(講談社文庫)
篠田 真由美
出版社 講談社
発売日 2004.09.14
価格  ¥ 790(¥ 752)
ISBN  4062748592

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伝説の女優が三島由紀夫の劇「卒塔婆小町」で復活。舞台で彼女は落魄の老婆から鹿鳴館の美女に変身。対立していた演出家の失踪、パトロンの館は火に包まれ女優に脅迫電話。凄絶な美がもたらす罪業に迫る京介。
この女優のモデルは、美輪明宏だという。それで、この奇跡(トリック)に覚えがあると思ったことに納得。 今回、演劇界を描いて楽しかった。しかし、美というものは残酷だ。モデルの名を挙げることで、トリックがばれた可能性がある。 蒼の自立と不安定さがもう一つのテーマか。「薬師寺香澄」と名乗ることに一つの成長を見たが、これはノベルズ版から変更した点だという。

篠田真由美「美貌の帳
2004年9月15日第1刷発行

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2004.11.10

宮部みゆき:好きなキャラ

前回、「宮部みゆきの小説」で、お勧め本をホンの少し挙げたが、今回は好きなキャラを書いてみる。

「魔術はささやく」
まず、何といってもこれ。そして、主人公 日下守。あねご。浅野家の人々。高野さん。岩本先生。

「パーフェクトブルー」
ここでは、マサを推薦。このマサが何者なのかは、読んでのお楽しみですが、本を見ればすぐに判ってしまいます。

「今夜は眠れない」
マダム水族館。

「蒲生邸事件」
蒲生珠子。

「龍は眠る」
三村七恵

「火車」
探偵役の刑事の近所に住むキャリアウーマンの女性、名前は忘れた。

探偵といえば、これも名前も登場する本も忘れたが、私立探偵。あーじれったいなぁ。思い出したら書くということで……

ホンのうわべだけだが、今日も中途半端なままで送信!短編編は、またということにする。

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2004.11.09

宮部みゆきの小説

mikingさんから、今朝の記事「魔術はささやく」にコメントを頂いたので、それへのお返事のような形で書いてみます。

宮部作品の少年達が好きだ。おそらくそれは、息子達を愛しいと思う気持ちと通じるのではと思う。

どの作品にも、氏の温かな視線を感じることが出来る。主人公だけでなく、周りをとりまく人物描写が実にうまいと思う。

以下、独断と偏見に満ちたお勧め本。どの本にも現代社会の問題点が盛り込まれている。

何といっても、これ「魔術はささやく
サブリミナル効果について。また、恋人商法についても。

これと1位を争って?いるのが、「パーフェクトブルー
ドーピングの問題。

あと、人気が高いのが、「竜は眠る」。七恵という優しい女性が好きだ。但し超能力に関しては、あまり好きではない。

蒲生邸事件
ファンの間でも評価が分かれているが、ごく普通の少年が成長していく姿を描いている点を買っている。

東京下町殺人暮色
これは自分が読んだ(録音した)作品なので思い入れも強いのかも知れない。ここに出てくるトメさんという家政婦さんが母親代わりに主人公に影響を与えている。
これはまた、戦争の無惨さを訴えている。

「火車」「理由」といった作品も原題の問題点を扱っているという点でお勧めです。
ああー、書き出したらきりがないなぁ。あと、好きな登場人物などとどまるところを知らずですねぇ。
しかし、最近のものは買ってはいるものの即読もうとなっていないのは何故だろう?
書き下ろしと違って雑誌や新聞に連載されたものは、どうしても少々冗舌になってしまうのは避けられないのだろうか。「模倣犯」も、あそこまで長くする必要があったのだろうか。

好きな登場人物を挙げだしたら、またシリーズものになりそうだ。なるべく再読して、一つ一つの作品について一杯書いていきたいが、結果は今日の記事程度しか書けない。

どうも今回、まとまりのない冗長な文になってしまった。反省!

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◆宮部みゆき【魔術はささやく】

魔術はささやく(新潮文庫)
宮部みゆき著
出版社 新潮社
発売日 1993.01
価格  ¥ 620(¥ 590)
ISBN  4101369119
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それぞれは社会面のありふれた記事だった。一人め、二人め、三人め、相互の関連など想像し得べくもなく仕組まれた3つの死。さらに魔の手は四人めに伸びて…。
何度目の再読だろう。最初に手に取ったのは、新潮文庫の100冊だったか?それが、宮部みゆきとの出逢いだった。それから殆どの著書を読んできたが、この本は自分の中で常にイチオシであり続けている。

主人公「守」の健気さに打たれ、いつも涙なくしては読めない。
孤独な守とじいちゃんとの会話。あの、教師に呼び出されあらぬ疑いをかけられての絶望感を抱いたとき。最後近く、大雪の日の出来事。

著者が描くのは「愛」家族の友人の恋人の「愛」だ。
いつも著者の作品には主人公以外にも魅力的な人物が登場するのだが、本編でもそうだ。守が身を寄せた浅野家の人々。岩本先生。あねご。バイト先の高野等々。

あらためて、著者の描く少年達に惹かれる。先日読んだ石田衣良氏の主人公とほぼ同じ年頃だが、宮部作品の方が、素直に感情移入できる。
この本は著者の初期のものだが、連載ではない書き下ろしだけに、冗舌にならずキリッと締まった一冊に仕上がっている。

久しぶりに、トラックバック野郎のお題「泣き笑い文庫」に投稿。
関連記事:◇「魔術はささやく」(04.07.21)
◆宮部みゆき「魔術はささやく」(04.06.12)

追記:2005年8月18日
◆宮部みゆき:Mybest3(05.08.18)関連で、1位としてトラックバック

宮部みゆき「魔術はささやく
第2回日本推理サスペンス大賞受賞作。
平成9年4月25日第30刷


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2004.10.30

◆森博嗣【まどろみ消去】

まどろみ消去(講談社文庫)
森博嗣〔著〕
出版社 講談社発売日 2000.06
価格  ¥ 650(¥ 619)
ISBN  4062649365

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大学のミステリィ研究会企画のミステリィツアー。参加者達はビルの屋上から、別の屋上で、30人のインディアンが踊っているのを目撃するが、現場に行くと誰もいなかった…。著者初の、全編書き下ろし短編集。

短編集。11編の短編が収録されている。ショートショートとはいかないまでも、1編ずつはかなり短い。
「虚空の黙祷者」は、途中から話の展開が判ってくる。予想通り。
「純白の女」は、彼女の精神のことか?
「彼女の迷宮」で、著者はいつも使う表現を使っている。思わず出たのか、作者サキに著者が投影されてしまっている印象。
「真夜中の悲鳴」の落ちはまぁよかった。
「やさしい恋人へ僕から」も、ほぼ予想される展開だろう。
「ミステリィ対戦の前夜」は、少々不快だった。
上記紹介文になっている「誰もいなくなった」が、もっともミステリーらしいかもしれない。
「悩める刑事」これはパターンは一緒だが、後味は悪くない。

うーん、というわけで、「心地よいまどろみ」とはちょっとならないような気がする。

森博嗣「まどろみ消去
2003年4月15日第9刷

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2004.10.29

◆有栖川有栖【ロシア紅茶の謎】

rosia kohcha no nazo有栖川有栖〔著〕
出版社 講談社
発売日 1997.07
価格  ¥ 570(¥ 543)
ISBN   4-06-263548-8

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奇怪な暗号。消えた殺人犯人。ダイイングメッセージ。毒殺トリック。「読者への挑戦」つき犯人探しetc。臨床犯罪学者、火村英生がフィールドワークで遭遇したミステリアスな事件の数々。本格ミステリが味わえる粒ぞろいの6篇。

再読。徹也の本棚からは、本当に久しぶりだが……

著者がクイーンファンであることはよく知られているが、そのクイーンに倣った国名シリーズが何作かある。本書はその第1作目。
短編というのは制約が多い。起承転結がはっきりしていて展開がテキパキしているのもあれば、何となく消化不良で終わってしまうものも多い。
本書はどちらかと言えば、あまり秀作とは言えないような気がする。ダイイングメッセージにしてもご都合主義的過ぎる。
また、短編だけに、火村の紹介もその都度出てくるのは、少々鬱陶しい。

表紙の左下の女性は、第9刷には無い。

標題の「ロシア紅茶の謎」の元になったクイーンの作品は忘れてしまった。機会があれば読み直そう。

有栖川有栖 索引

有栖川有栖「ロシア紅茶の謎」
2000年4月14日第9刷


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2004.10.13

◆篠田真由美【灰色の砦】

灰色の砦(講談社文庫)
篠田真由美〔著〕
出版社 講談社
発売日 2002.09
価格  ¥ 790(¥ 752)
ISBN  4062735407

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19歳の冬。「輝額荘」という木造下宿で深春と京介が出会った直後、裏庭で発見された住人の死体。内部犯の仕業なのか、皆の「砦」に暗い翳がしのびよる。京介も捜査に駆り出されて、事態は急展開する!

こういうことをしている時ではないのだが、中途半端で放っておくのも嫌な気がして、読了。だが、再読。

親子の情といったことは、ずっとこのシリーズのテーマだが、また一つ重い親子関係が描かれた。
話の展開も判っていて読んではいても、細部は忘れていて 最後のメッセージは、また別の意味を持って迫ってくる。

GOOD BYE MY SON. I LOVE YOU.

一人は自ら黄泉へと旅立ち、一人は虚しく息子を見送る。

GOOD BYE MY SON. I LOVE YOU.

篠田真由美「灰色の砦
2002年9月15日第1刷発行


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2004.09.30

【おじさんのかさ】つづき

教科書が出てきました (^_^)
我が家は教科書は捨てない方針なので、大概のものは残っています。見つかったのは、徹也が使っていたものでした。場面の展開するところに、数字が書き込んであります。

子どもの本って、同じリズムの繰り返しが多いですね、そして子どもはそれがとっても好きです。この本の場合は、
「かさが、ぬれるからです。」というフレーズが繰り返し出てきます。
黒くて細くてぴかぴか光ったりっぱなかさを持っているおじさんは、出かけるときはいつもそのかさを持って行きます。

以下、引用

すこしくらいの雨は、ぬれたまま あるきました。かさが ぬれるからです。
もうすこし たくさん雨がふると、雨やどりして、雨がやむまでまちました。かさが、ぬれるからです。
いそぐときは、しっかりだいて、はしっていきました。かさが、ぬれるからです。
雨がやまないときは、(中略)しらない人のかさにはいりました。かさが、ぬれるからです。
(分かち書きは、省略)

大雨だと外へ出ないし、誰かが入れてくれと言っても聞こえないふりをします。
ところがある日、小さな女の子と男の子が、『あめがふったら ポンポロロン、雨がふったら ピッチャンチャン』と歌いながら傘を差して行くのを見て、本当にそんな音が聞こえるかどうか試してみたくなります。

以下、引用

おじさんのりっぱなかさに、雨があたって、ポンポロロンとおとがしました。
いろんな人が、ながぐつをはいてあるいていました。下の方で、ピッチャンチャンと、おとがしました。

おじさんはすっかりご機嫌で雨の中を傘を差して帰り、『ぐっしょりぬれたかさもいいもんだなぁ。だいいち、かさらしいじゃないか』と感心します。立派なかさは、立派にぬれていたのです。
奥さんに『あら、かさをさしたんですか。雨がふっているのに』と言われてしまいますが……

こういうお話でした。

関連記事佐野洋子【おじさんのかさ】(2004.09.29)

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